タイトル*
監督:メル・スミス
脚本:Kim Fuller/Georgia Pritchett
救急病院の看護婦シャノンと、アメリカ出身の売れない女優フランシスは大の親友。 シャノンと同棲中の恋人レイは携帯電話の盗聴を趣味にしていたが、彼の不在中にシャノンとフランシスは機材から流れてくる奇妙な会話を耳にする。それは金庫破りを企む悪者一味の一人によるものだった。 警察に通報しても取り合ってもらえなかったが、翌朝のニュースにびっくり仰天。 やはり昨夜1000万ポンドの盗難事件が起こっていたのだ。
盗聴した形態の電話番号を控えていたフランシスは、電話の声の主であった若い悪党ダニーを脅迫し大金のおこぼれにあずかろうとする。しかし敵もさるもの、現金を渡すと見せかけて逆襲してきた。 ダニーのボスであるメイソン、そして老獪なケリガンらも絡んで事態はますます大混乱。
警察もこの一連の事件のあちこちに顔を出す「ブルネットと金髪の魅力的な女二人組」の存在に気づいて捜査を進めていた。 ふたりは無事悪党どもを出し抜いて大金を手に出来るのか・・・?
シャノンが勤める病院には、コーヒーの自動販売機と並んでCadbury社チョコレート自動販売機も設置されている。 イギリスは日本と違って街中で清涼飲料水の自動販売機をほとんど見かけないが、チョコレートの販売機は駅構内などに設置されていることがある。
シャノンが読んでいた雑誌は、"New Woman"という女性向け雑誌。
www.newwoman.co.uk
メイソンの屋敷は緑あふれる郊外に立つ、ハーフ・ティンバーの豪華なもの。庭には野ウサギが跳ねている。銃火器類など武具コレクション(日本の鎧まである)、アンティークな家具などに目が行く。BGMに「威風堂々」が流れている辺りがさすが。
ハーフ・ティンバー:半分に割った丸太を使った木造軸組構造で、外面に柱が半分露出している。チューダー朝によく見られた建築方式。
ロンドンのヴィクトリア駅からブライトン行きの電車に乗ったメイソンとバリー、そしてシャノン。 メイソンたちはクリスプス(ポテトチップ)の小袋をつまんでいるという、イギリス人にありがちなスタイル。
メイソンらは、ガトウィック空港を過ぎThree Bridges駅の手前にある高架橋から現金を入れたかばんを投げるように指示されるが、この高架橋のロケは地元の人によく知られたBalcombe viaductではないらしい。
また、シャノンがメイソンたちに連れられて途中下車する駅は劇中でHaywards Heath Railway station(West Sussex)とされているが、実際の駅はもっと近代的なものだとか。詳しくは
http://www.thisishaywardsheath.com/pages/celebspecial.htm
シャノンの看護婦の制服はVivienne Westwoodによるデザインだそうだ。
Hoxton Squareなど(イーストエンド、ショーディッチ近く)
・・・シャノンのフラット
・・・ダニーのロフトフラット
・・・最初の現金受渡場所に指定した公園
www.multimap.com
ロンドンで最もダイヤモンドが盛んに取引されている地域として知られる。
・・・シャノンが勤める病院。バラ地区にある古い病院で撮影されたとのこと。
「the Queen Elizabeth and St John’s and St Elizabeth Hospitals」とする資料もあったが・・・?Queen Elizabeth Hospital NHS Trust
Stadium Rd,Woolwich,London,SE18 4QH
www.bromleyhospitals.nhs.uk
St John’s and St Elizabeth Hospitals
60, Grove End Rd,London NW8 9NH
www.hje.org.uk
Parliament Square
West Minster Bridge
Lambeth Bridge
・・・メイソンの屋敷
・・・ケリガンの屋敷
15世紀の中世の香りを残す部分と、1930年代のアールデコ様式をミックスさせた屋敷。1930年代に資産家のスティーブン・コートルードによって買い取られ、現在はEnglish Heritageの所有となっている。
Court Yard,Off Court Road, Eltham, Greater London SE9 5QE(グリニッジ近く)
www.english-heritage.org.uk資料:
http://movieweb.com/movie/highheels/prod.html
http://www.welcometolondon.com/Articles/MoviemaniaAug2001.htm
Minnie Driver .... Shannon (看護婦)
Mary McCormack .... Frances (売れない女優・アメリカ人)Michael Gambon .... Kerrigan(ボス)
Kevin McNally .... Mason
Danny Dyer .... Danny (Masonに世話になっている若造)
Len Collin .... Barry (Masonの部下)Mark Williams .... Tremaine警部
Kevin Eldon .... McGill刑事
Darren Boyd .... Ray(Shannonと同棲中の恋人)
Julian Wadham .... Rogers
Hugh Bonneville .... 農民
オフィシャルサイト
www.thefilmfactory.co.uk/highheels
www.movies.co.jp/highheel参考
movieweb.com/movie/highheels/prod.html
www.welcometolondon.com/Articles/MoviemaniaAug2001.htm輸入版VHS(字幕なし)
amazon.co.jp(B000068QPK)
(2001年 英=米 86分)
監督:フィリップ・ノイス
原作:トム・クランシー
訪英中の元CIA分析官ジャック・ライアンは、偶然IRAのテロリストがホームズ卿一家を暗殺しようとする現場に居合わせ、テロを未然に防いだ。しかしジャックにより弟を殺されたショーン・ミラーは彼とその家族を狙う・・・。
トム・クランシー原作ジャック・ライアンシリーズの映画化。
ショーン・ビーンのハリウッドでの出世作。
王室関係者(皇太后の従兄)であるホームズ卿の命を救った手柄により、ジャック・ライアンはKGB勲章を与えられることに。KGB勲章の授与=ナイトの称号を与えられることなので、その知らせを受け取ったライアン夫婦は茶目っ気たっぷりに「Sirジャック」「Ladyキャサリン」と呼びあってみる。
普通は勲章を与えられる者が宮殿等に自ら出向いて受け取るのが一般的だと思うのだが、この映画ではわざわざホームズ卿がアメリカにあるライアンの自宅までやってきて勲章を渡しているところが不思議なところ。
ショーンの父は1979年に北アイルランド・ベルファストで警官に射殺されている。北アイルランドの警官といえば当然イギリス本国と同じ立場でほとんどがプロテスタント。カトリック系住民やIRAを弾圧する立場にある。
ベルファストの街は「Free Ireland」等の落書きがあり、物々しい雰囲気。
ショーンの尋問や護送にあたった(イギリスの)ハイランド警部もアイルランド系で、IRAに対し理解を示す。
アメリカには大量のアイルランド人が移民しており、警察や消防といった分野の仕事につく者が多いのだが、主人公のジャック・ライアン自身も「ライアン」という姓からアイルランド系であることがわかる。アイルランド系アメリカ人の中にはIRAに対して資金提供をするものが少なくないらしく、ジャックは娘の事故原因の詳細を公表してIRAの活動をやりにくくしてやると、アメリカのアイリッシュ・パブでIRA幹部オニールを脅迫する。
冒頭でバッキンガム宮殿(ロケはグリニッジ)周辺を行進する衛兵の制服が冬服(グレーのコート着用・普段は赤い制服)であることから、季節が冬季であることがわかる。
冒頭のバッキンガム宮殿の場面、ライアンが講義をするカレッジとして
Cooleyが店主を務める稀覯本専門書店がある場所)
盗撮に気付いたCooleyが逃げ込む地下鉄駅
ショーンが護送車から奪還される場面
アメリカ:CIA本部など
Harrison Ford .... Jack Ryan
Anne Archer .... Cathy Muller Ryan (Jackの妻・医師)
Thora Birch .... Sally Ryan (Jackの娘)[IRAテロリスト]
Sean Bean .... Sean Miller
Patrick Bergin .... Kevin O'Donnell
Polly Walker .... Annette
Alex Norton .... Dennis Cooley(古書店主)
Karl Hayden .... Paddy Boy(ショーンの弟)James Fox.... Lord Holmes (皇太后の従兄・北アイルランド国務大臣)
Richard Harris .... Paddy O'Neil (IRA幹部)
David Threlfall .... Insp. Highland (アイルランド出身の警部)Samuel L. Jackson .... Lt. Cmdr. Robby Jackson
James Earl Jones .... James Greer提督
監督・脚本:Jez Butterworth
共同脚本:Tom Butterworth
ロンドン郊外の平和な町セント・オルバンズ。勤続10年のまじめだけが取得のしがない銀行員ジョン・バッキンガムは真剣に結婚を考えていたが、そうそう素敵な出会いが転がっているわけでもない。思い切ってインターネットでメールオーダーのロシア人花嫁を申し込んだが、はるばるロシアからやってきたミステリアスな美女ナディアは全く英語が話せない。最初は途方に暮れていたジョンだったが、ベッドを共にした途端彼女のとりこになってしまう。
ところがナディアの誕生日に、ロシアから彼女の従兄と称するアレクセイとその友人ユーリが押しかけてきてジョンの家に居座る。この二人にナディアを人質にとられ脅迫されたジョンは、勤務先の銀行から9万ポンドを盗み出しお尋ね者になってしまうが・・・。
ジョンの家のトイレは、イギリスらしく床は絨毯が敷き詰められている(湿気の多い日本では考えられないことだが)。
オーストラリア人のニコール・キッドマン、フランス人のヴァンサン・カッセルとマチュー・カソヴィッツがロシア人を演じるというのもキャスティングの面白さ。
室内の場面は主にニコール・キッドマンの母国であるオーストラリアのスタジオで撮影された。
Ashridge Estate, Hertfordshire, England, UK
Hemel Hempstead, Hertfordshire, England, UK
(town centre)
St Albans, Hertfordshire, England, UK
Luton Airport
Ben Chaplin .... John
Nicole Kidman .... Nadia(ロシア人花嫁)
Vincent Cassel .... Alexei (自称Nadiaの従兄)
Mathieu Kassovitz .... Yuri (Alexeiの友人)[Johnの勤務先(銀行)の人々]
Kate Lynn Evans .... Clare
Stephen Mangan .... Bank Manager
Alexander Armstrong .... Robert Moseley
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