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4日目


Scone Palace(スクーン宮殿)

9:20にスクーンパレス前に到着、開門まであと10分。奥から車に乗った若い男性が鍵を開けに来たが、忘れ物をしたのか一旦引き返し、もう一度やってきて鍵を開けてくれた。我々の他に開門前にドイツ人の団体バスがいたので、団体さんより先にさっさと入場し誰もいないスクーンパレスをカメラに収める。
ここはかつてスコットランドの王位継承に欠かせない「スクーンの石」があったところだが、スクーンの石はイングランド王エドワード一世によってロンドンに持ち去られてしまった。ブレア政権時代にようやく石はスコットランドに返還されたが、元のスクーンパレスではなく現在はエディンバラ城にある。

門から建物までは長ーいアプローチが。敷地内には飼われている牛や孔雀がうろうろしている。

ヘリテイジパスを提示して入場。もちろんこの日の一番乗りは我々だ。この施設の特筆すべきことは、各部屋に控えているガイドさんたちがとても親切で、館の由来や展示物について解説してくれたことだ。おかげで大変楽しい時間を過ごすことができた。家具等についての質問にも丁寧に答えてくれた。我々が日本人と知ると天皇陛下に関する展示を是非見ていってねと勧めてくれた。現在の天皇陛下が皇太子時代に美智子様と一緒にここに滞在されたそうで、その際の写真が展示されていた。浩宮様が植樹した際のシャベル(spade)も飾られている。

Scone Palace, Perth Scotland PH2 6BD
http://www.scone-palace.co.uk/

広間に飾られているつるっとした表面のコップや壺は何かと思ったらパピエ・マシェ(パピエ・マッシュ)だと教えてくれた。Papier mache=紙を固めて作った張り子のこと。
脚付きの立派なティーキャディーは2種類の茶葉が入れられるようになっていたが、これは紅茶と緑茶用でブレンドして楽しんでいたそうだ。当時茶葉は大変高価だったので大事に大事に同じ茶葉で4回は飲んでいたとか。
ジョージ三世と王妃の肖像画も。ジョージ三世と聞いて私が連想するのはやっぱり映画『英国万歳!(The Madness of King George)』のナイジェル・ホーソンだ。

スクーンパレスのお宝はフランス製のものが多いが、これは当時の伯爵がフランス大使だったからなのだそうだ。ルイ14世やマリーアントワネットからの贈り物、セーブルやマイセンの陶磁器等貴重なコレクションがずらり。多種多様のテーブルウェアがあるのは、同じ客に二度と同じ食器を出さないようにするためなのだそうだ。


白い孔雀

   
 
桜が満開
 
奇声をあげて威嚇してきた鳥

 


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