クリブデン内のレストランで食事をしても良かったのだが、3つあるレストランThe Waldo、The Terrace Dining Room、The
Club Roomの内、一番格の高いThe Waldoは日曜の夜に営業をしていなかったため、車で5分いくらいのところにある村Brayの「ウォーターサイドイン」を予約した。予約困難な人気店とのことで、予約はクレジットカード会社のサービスデスクに依頼。手数料は掛からないし、予約のリコンファームも含めて全部やってもらえたので楽だった。
Brayはテムズ川沿いの小さな村であるにも関わらず、イギリス全土に4軒しかないミシュラン3つ星レストランの内2軒がある。すなわちこの「ウォーターサイドイン」とヘストン・ブルメンタールの「THE FAT DUCK」。ちなみにあと2軒の三ツ星レストランはロンドンにあるゴードン・ラムジーの「GORDON RAMSAY」とアラン・デュカスの「ALAIN DUCASSE AT THE DORCHESTER」である。
レストランの前に着くとすぐに従業員がでてきてvallet serviceで車を預かってくれた。 The Waterside Inn Ferry Road, Bray, Berkshire SL6 2AT Tel:+44 (0)1628 620691 http://www.waterside-inn.co.uk/ 三ツ星レストランとはいえ、店内はリラックスした開放的な雰囲気で、テラスのすぐ前にテムズ川が流れている。店名の由来だろう。開店直後に行ったので最初は静かだったがお客さんの数が増えるにつれどんどん騒がしくなっきて気が付いたら満席になっていた。従って、かしこまったり緊張したりする必要無し。料理を思う存分楽しめる。 デギュスタシオン(tasting menu)をオーダー。料金には税だけでなくサービス料も含まれていて良心的(サービス料は外枠の店が多い)。 Le Menu Exceptionnel 147.50ポンドX2 |
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アミューズ(1) 左から: ・オリーブの実が載ったパイ ・白身魚をさっくり揚げたものがスプーンに載ったもの ・クリームチーズがドーム状に盛られたもの ・・・塩味が効いていてワインによく合う。サーブしてくれた人は 中央の白身魚のフリットを「tempura」と呼んでいた。イギリスのちょっと良いレストランやガストロパブでは「tempura」という言葉は比較的定着しているようだ。 |
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アミューズ(2) ・アボカドの冷製スープ ・薄いクッキー状の生地の中にシェーブル(山羊)チーズが入ったスティック |
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前菜(1) 蟹と海老の冷製、オレンジソース ・・・ほぐした蟹の肉と海老の取り合わせで、ソースが爽やか。付け合わせはさくさくとして美味しいスライスした生アーモンドと丸くくりぬいた西瓜。 |
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前菜(2) フォアグラのテリーヌ ・・・ねっとり濃厚なフォアグラの中心に鶏肉が入っている。上に載っているのはなんと2粒のポップコーン。手前に焼いたブリオッシュ、奥に盛られたサラダはアーティチョークの薄切りとアンディーブ。 |
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前菜(3) 帆立のポワレ ・・・ホタテは中心まで火が通るか通らないかくらいの火入れ。薄切りにしたタコが添えられている。 |
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夫の主菜は鴨を選択 高級レストランらしからぬたっぷりした量で、ストレートに旨みが伝わってくる料理。鴨には甘めのソースが良く似合う。 付け合わせは上にさくらんぼ、左から温キュウリ、ポテト、きぬさや。 |
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私の主菜は羊にした 中心がピンク色の良い火入れ。軟らかいラム肉の側面に羊の脂を巻いてあるのでコクと旨みが加わっている。しみじみと、しみじみと美味しい。 付け合わせはナス、トマト、ポテトを何層にも重ねてセルクルで抜いて上にクージェット(ズッキーニ)の網焼きが載せてあるもの。アーティチョーク、ほうれん草。 |
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お口直しは薔薇のソルベ シャーベットの上に薔薇の花弁の砂糖漬けが載っていて、華やかな味。イギリス人が大好きなお菓子ターキッシュ・ディライトの香りを思い出させる。 |
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デセール(1) アプリコットのムースとソルベ ・・・散らされている赤い実はカラント。ソルベにローズマリーの葉が刺さっている |
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デセール(2) ラズベリーのスフレ ・・・これは「やられた!」と歓声を上げたくなるひと皿。温かいふわっふわのスフレは口に入れた瞬間淡雪のように溶けていくテクスチャー。甘みと酸味の調和がとれていて満足の仕上がり。これまでに食べてきたスフレの中でも断トツ。 |
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プチフールもたっぷり 上の段に大きいパルミエ。下の段にはカヌレ、マカロン、チョコレート、マドレーヌ等 |
飲み物は
ミネラルウォーター(Hildon, still)
グラスワイン白(シャブリ)
グラスワイン赤(ボルドー)
サービス面では、料理の説明も分りやすく目配りも適切。じーっと客を注視しているのではなく、さりげなく目配りしている感じ。
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