18:50に食事を終えて急いで劇場に向かう。劇場の前で降ろしてもらって私は観劇に、夫はホテルに戻った。席に着いた時まだ開演数分前だったので間に合って良かった。前から4列目、花道のすぐ隣という良い席を予約していた(舞台が始まってから花道のすぐ隣で良かったと思うことになる)。
舞台のチケットは事前にRSC(Royal Shakespeare Company)のサイトから予約、チケットは郵送してもらっていた。
http://www.rsc.org.uk/
この日の演目は「ハムレット」。それほど大きな劇場ではないためか、俳優たちとの距離が非常に近く感じられる。父王の亡霊や兵士たちが私のすぐ隣にある花道を歩いて出てきたのでどっきり。演出上、何度もこの花道を役者たちが通るので楽しかった。
シェイクスピア劇は時代設定を変える演出が珍しくないが、この日も近代風のファッションに。衣装の設定も興味深い。ハムレットは最初はスーツ姿、気が触れたように振る舞いだしてからは父王の亡霊と同じフェンシングの衣装をだらしなくはだけて、靴下は左右違う色を履いて狂気を表している。父王の亡霊は面を付けた白いフェンシング姿で、足元に向かって黒くグラデーションになっている(幽霊は足が無いからか)。オフィーリアは最初真面目な女学生風、発狂してからはウェディングドレス姿。ハムレットの継父(現国王)はひとり異質なイタリア男風ダブルスーツ。ガードルード(ハムレットの母)は色っぽい胸元のあいたドレスで、夫を亡くしてすぐその弟と再婚するような"年をとってもまだまだ現役の女"というキャラクターを表現。ホレイショ(ハムレットの親友)はカジュアルな服。ポロニアスとレアティーズ父子はスーツ。
朗々と良く通る声の役者達はメリハリの効いた演技で、時間があっという間に感じられるほど面白い舞台だった。演出:David Farr 、主演:Jonathan
Slinger
幕間のトイレの前にはすごい行列が。劇場のトイレは混みがちなのでできれば劇場に来る前に済ませておいた方がよいだろう。
この休憩時間にバーで飲んだり飲み物片手に外に出ておしゃべりしたりと、みな思い思いに過ごしている。イギリスの劇場のお約束、アイスクリームも売られている(3ポンド)。白鳥が泳ぐ水辺に出ることも可能。
幕間に外に出て寛ぐ人々(夜9時過ぎでも明るい) |
劇場のすぐ隣にエイヴォン川が流れている |
終演はたしか10時半を過ぎていたように思う。劇場帰りの人の波の中を歩いてホテルに帰った。タクシーは恐らくつかまらないだろうと思って、劇場から歩いて帰れる距離にあるホテルを予約したのだ。他にも同じホテルに歩いて帰ってくる人たちが何組も。 |
終演後 |
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