『ダヴィンチコード』で知られる作家ダン・ブラウンの小説『天使と悪魔』。トム・ハンクス主演で映画化もされているが、映画より原作の方が断然深くて面白い(映画では作品の芯を貫く決定的な設定が端折られ変更されているのが残念)。 |
ヴァチカンの記録保管所で見つけたガリレオ・ガリレイの言葉に導かれ「悪魔の穴開くサンティの土の墓」はラファエロ・サンティの墓があるパンテオンだと目星をつけたラングドンたちはパンテオンに急行する。
パンテオン |
オクルスoculus(ラテン語で"目"の意味)と呼ばれる採光のための開口部 これを「悪魔の穴」と解釈していたのだが・・・ |
ラファエロの墓(上部) |
ラファエロの墓(下部) |
「サンティの土の墓」はラファエロ・サンティ自身の墓ではなく、「ラファエロが建てた墓」だと気付いたラングドンはサンタ・マリア・デル・ポポロ教会に向かう。サンタ・マリア・デル・ポポロ教会が面する楕円形のポポロ広場にはエジプトのオベリスクが聳え立ち、ポポロ門中央の最頂部には「三角形に積み上げた石の上方で輝く星」の彫刻が施されている。
教会内のキージ礼拝堂はシエナの銀行家アゴスティーノ・キージがラファエロに設計させ、後にベルニーニが手を加え有名な彫像「ハバククと天使」や2つのピラミッド等を付け加えた。ピラミッドの真ん中には楕円形のメダイヨンが嵌め込まれており、ラングドンとヴィットリアはここが「これ以上ありえないほどイルミナティらしい空間」であることを確信した。そして彼らが地下の「悪魔の穴」から発見したものは・・・
ポポロ門は3世紀に建てられたが、17世紀にベルニーニによって装飾が施された |
ポポロ広場のオベリスク |
2つのピラミッドとベルニーニの彫像 |
ハバククと天使 |
ハバククと天使に導かれて辿り着いたのはサン・ピエトロ広場。ここにも中央にオベリスクがある。ベルニーニが設計したこの空間にある楕円形のレリーフ「ウェスト・ポネンテ」を見つけた時またしても惨事が。 |
サンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア教会 |
「ウェスト・ポネンテ」の息から直線上にあるいくつかの教会の中で「火」に関するベルニーニの彫刻があるサンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア教会に向かった。すぐ近くのバルベリーニ広場にもかつてオベリスクが建っていた。情熱の炎に包まれ天使の黄金の矢に貫かれる聖女テレーザの像だ。ラングドンたちが到着した時この教会の内部は本物の炎に包まれていたのだが・・・ |
聖テレーザの法悦 |
ナヴォーナ広場のオベリスク |
天使の槍の方向から辿り着いたナヴォーナ広場にもオベリスクが。四大元素の「水」をあらわすこの場所に次期教皇の最有力候補が暗殺者に連れてこられる。 オベリスクの先端の鳩の像が啓示の道への道しるべとなったのだが・・・ |
ベルニーニの「四大河の噴水」の中で4人目の犠牲者が |
オベリスクの先端の鳩の像 |
ベルニーニが天使の像で装飾した橋があるサンタンジェロ城に辿り着いたラングドンは敵と対決する。この城とヴァチカンは秘密の通路でつながっていた。
次の教皇を決める教皇選挙k(コンクラーベ)が行われていたシスティーナ礼拝堂から枢機卿たちを避難させ、一同はサンピエトロ大聖堂の地下にある聖ペテロの墓に向かう。
反物質が入った容器を持ったカメルレンゴ(前教皇の侍従)を追って一緒にヘリコプターに乗り込んだラングドン。ヘリコプターから飛び降りて落下した場所がこのティベリーナ島。テヴェレ川の中州だ。 |
ラストシーンはバルベリーニ広場を見下ろす「ホテルベルニーニ」。ラングドンとヴィットリアはここでヴァチカンのスイス衛兵の訪問を受ける。 |
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