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『眺めのいい部屋(A ROOM WITH A VIEW)』のフィレンツェ


E.M.フォースターの小説とそれを映画化した作品『眺めのいい部屋(A ROOM WITH A VIEW)』は、イギリスの令嬢ルーシーが付き添いの従姉と共に訪れたフィレンツェで運命的な出会いをする・・・という物語。

主人公とその従姉は予約していた宿屋でアルノ川に面した眺めの良い部屋ではなく中庭に面した部屋をあてがわれたことに不満を持つ。実際私が今回フィレンツェで宿探しをしていた時、観光都市フィレンツェでは同じホテルでも「眺めの良い部屋」と「中庭に面した部屋」では宿泊料に大きな差があることを知った。
 
シニョリーア広場
ルーシーはシニョリーア広場で偶然目にした殺人事件に衝撃を受け、偶然現れたジョージにランツィのロッジア(写真右側の建物)に運ばれて介抱してもらう。
 
ルーシーはガイドブック無しでサンタクローチェ教会を
訪れている時にエマスン父子と出会う

(サンタクローチェ教会)英国国教会の牧師イーガー氏がジョットのフレスコ画を
案内している時にエマスン氏が彼の機嫌を損ねる発言をする
 
エマスン父子が交換を申し出てくれたのはアルノ川をのぞむ眺めのいい部屋だった
 

映画『ムッソリーニとお茶を(Tea with Mussolini)』のフィレンツェ


映画『ムッソリーニとお茶を』
映画『ムッソリーニとお茶を』は1930年代のフィレンツェを舞台にイタリア人の少年と"スコルピオーニ"と呼ばれた英国婦人達の交流を描いたフランコ・ゼフィレッリ監督の自伝的作品。フィレンツェに暮らしていたイギリス人たちのコミュニティが興味深い。
 
ウフィツィ美術館
フィレンツェに暮らすイギリス上流階級の自由奔放なマダム達はウフィツィ美術館内にお茶道具を持ち込んでティータイムを楽しんでいる。

戦争が始まりイギリスがイタリアの敵国となると軍人たちは彼女たちの持ち物をウフィツィ美術館回廊の窓から投げ捨ててしまう
 
カフェ・ドネイ(Gran Caffe Doney)があった建物
フィレンツェのトルナブォーニ通りにはかつてイギリス領事館があり、有名なカフェ・ドネイ(Gran Caffe Doney)にはフィレンツェ在住の多くのイギリス人が集っていた。映画にもこのカフェが登場し、イギリス人たちが寛いでいるところをファシスト達が襲撃する場面がある。

シシングハースト城のガーデンを作り上げたヴィータ・サックヴィル=ウェストの恋人だったヴァイオレット・トレフューシス(エドワード7世の愛妾アリス・ケッペルの長女)もこのカフェによく通っていたとか。ヒトラーがフィレンツェを訪れた時にこおでムッソリーニと会食した。
   
   

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