本日のワールドカップ:イングランドアルゼンチン(札幌)
オレンジのツブツブが入ったフレッシュ・ジュース、シリアル、紅茶、白パン、黒パン、アイシングがかかったジンジャー・ケーキ(しっとりして美味!)、そしてリクエストしたスモークト・サーモン入りスクランブルド・エッグ。
朝食の部屋もまた素敵で、キャビネットにはウォーターフォードのクリスタルが並んでいる。 凝りに凝っているインテリアやカラースキームには感服。 奥さんもインテリアのことを褒められて恥ずかしながらもとっても嬉しそう。 「日本人が泊まりにきたのは初めてよ。Nice to meet you!」 別れ際に何度も何度も握手をしてくれた。
B&Bを出てすぐのところで、またまた「ディングル式渋滞」、つまり牛の大行進に遭遇。後ろを見るとまだ小さい子供が牛を追っていた。
渋滞中:牛が通り過ぎるまで停まって待つ
TraleeからN21で比較的大きな町Castleisland経由で一路Limerickへ。 途中で地図にView Pointマークがあるが、霧雨が降り出してよく見えず。 市街が一望に見渡せるところのようだったが。
大手旅行会社主催の団体ツアーでもコースに組み込まれていることがあるアデア(Adare)という村に着く。1976年に「かわいい村コンテスト」で優勝したとのこと、期待が高まるではないか。
しかし期待が高すぎたのか、町に入って見渡しても"これのどこが可愛い村なのだ?"首をひねるばかり。 とりあえずツーリスト・インフォメーション、と駐車場に入ると、そこには大型観光バスが勢揃い。 ツーリスト・インフォメーションと土産物屋が数軒入った建物(Heritage Centreもある)では、案の定ものすごい勢いで米語が飛び交っていた。 アイリッシュ・ダンスのビデオはちゃんとアメリカ人観光客向けにNTSC方式のビデオが山積みになっているという(注:イギリスやアイルランドのビデオ録画方式はPAL式、アメリカやカナダ、日本はNTSC方式)、思いっきりアメリカからの観光客を当て込んだ商品構成になっている。
"肝心のThached House(茅葺屋根の家)はどこ?"と尋ねると、この建物のすぐ向かいがそうだと教えてくれる。 ハァ、確かに5-6軒のThached Houseがあるけど・・・レストランだったり土産物屋だったり・・・。でも、こんな"いかにも観光用"の家じゃなくって、本当に生活に根ざした素朴で抱き締めたくなるような愛らしい茅葺の家は、大きな街道から離れた農道を通った時などにいくらでも見たぞ。俗化度合でいったら、えげれすはコッツウォルズの原宿ことボートン・オン・ザ・ウォーターといい勝負だ。 Thached Houseのひとつに入っているアンティーク・ショップなど、一般的な相場に比してべらぼうな観光地値段がついている。
おそらくその賞を獲った1976年当時は、本当に可愛い村だったのだろう。しかしそれから30年。「可愛い村であること」に商品価値を見出し、アメリカ人観光客が大型バスで大挙して乗り付けるようになって、いつのまにか素朴な美しさを失ってしまったのかもしれない。
アデア近くでは外国人観光客らしきドライバーがラウンドアバウトに苦労している様子。 入り方がわからずおろおろしている。 日本人にとっては同じ左側通行のアイルランドのドライブは簡単だが、右側通行に慣れたアメリカ人は大変だろう。
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