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タイトル*か


『カーテン・コール』Indian Summer (a.k.a. Alive and Kicking)

監督:Nancy Meckler、脚本:『ベント』のMartin Sherman

Story

舞台は1995年ロンドン。HIVポジティブという不安を抱えながらも、ダンスに情熱を傾ける青年トニオ。彼が属するダンス・カンパニーは、主催者のルナが少々アルツハイマー気味ではあるものの、優れたダンサーたちの活躍によって人気を博していた。このカンパニーの元トップダンサーだったRamonがエイズで命を落としたのをきっかけに、彼がかつて踊っていた伝説の名舞台「インディアン・サマー」を、トニオを主役に据えて再演することになる。

ある日トニオは仲間のダンサーたちと繰り出したゲイ&レズビアンの集うディスコで、Ramonの葬式ですれ違ったというジャックに声をかけられる。彼はエイズ患者のためのセラピストで、亡きRamonのカウンセリングもしていた。長身でスレンダーかつ筋肉質なトニオと、ちびで小太りのジャックはまるで正反対。反発しながらもいつしか惹かれあい、恋人同士のような関係になっていった。エイズという爆弾を抱えるトニオを見守ることしかできないジャックの歯がゆさ、限りある命だからこそダンスにすべてを賭けるトニオの情熱。

やがて「インディアン・サマー」の初日が迫るが・・・?

 

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□感動的なダンスシーン

とにかくダンスシーンの感動的なことといったら!トニオを演じるジェイソン・フレミングは、本職のダンサーと見まごうばかりのしなやかな肢体で観客を魅了する。
演目「インディアン・サマー」は男ふたりの踊りであることから"クイア"のダンスと見られている。

Indian Summer」とは"予期せぬぬくもり"、つまり(秋の)"小春日和"のことだが、ボケ気味のルナは"ゲイのインド人の踊りで、季節は夏・・・"などと言って周囲を当惑させる。亡きRamonとコンビを組んでいたダンカンが、ダンス指導に現れる。

□トニオの"親友"

同じダンス・カンパニーに属する女性ミリーはレズビアンなので、ゲイのトニオと友情で結ばれている。トニオがジャックとの関係で悩んだ時に、試しにミリーとベッドを共にしようとするが、お互いに胸の膨らみがないだの文句を言ってことに及ぶことができない。

□クイア

ルナが「このダンスカンパニーを大きくしたのはクイア(Queer:同性愛者)たちだ」というほどに、メンバーには同性愛者が多い。みなで出かけたディスコも、同性同士誘い誘われ・・・・と熱っぽい視線が飛び交うゲイ・ディスコだった。ロンドンにはこうしたディスコがたくさんあるとか。

トニオの恋人ジャックを演じるアントニー・シャーは実生活でもすでにカム・アウトしている。

□ハワード

ダンサーのハワードは「インディアン・サマー」で控えをつとめていることもあって、トニオばかりが注目されるのが面白くない。トニオが(HIVポジティブなので)障害者用の定期券を持っているのを目ざとく見つけて絡んだりもする。しかし・・・?

 

ロケ地

ロンドン各所

ラストシーンのロンドン市内を見下ろす小高い丘は、おそらくGreenwichとのこと。
DocklandにあるLondonで一番高いビル、Canary Wharfが真正面に見えています。(情報提供:Eikoさん)

 

キャスト

Jason Flemyng .... Tonio(HIVポジティブのダンサー・南ロンドン出身)
Antony Sher .... Jack (セラピスト・トニオの恋人に)
Dorothy Tutin .... Luna (ダンスカンパニー主催者)
Anthony Higgins .... Ramon (エイズで入院中の元トップ・ダンサー)
Bill Nighy .... Trsitan
Philip Voss .... Duncan (元ダンサー)
Diane Parish .... Millie (トニオの親友)
Aiden Waters .... Vincent
Natalie Roles .... Catherine
Freddy Douglas .... Luke
Kenneth Tharp .... Howard("インディアン・サマー"でトニオの控えを)
Michael Keegan-Dolan .... Alan

参考資料とソフト

Official Site

(1997年イギリス)


『ガールズ・ナイト』Girls' Night

監督:Nick Hurran
脚本:Kay Mellor

Story

イングランド北西部の小さな町ロートンタール。日系のハイテク部品組立工場で働く中年女性ドーンとジャッキーは大の親友。平凡だが幸せな家庭生活を送るおっとりしたドーン、冷え切った結婚生活に疲れ果て若い愛人を持つおしゃべりで派手なジャッキー。全く正反対のふたりだが幼い頃から仲が良く、ドーンがジャッキーの弟と結婚したことから義理の姉妹の関係でもある。

退屈な地方都市に住む女性たちの唯一の楽しみは、毎週金曜日に開催される「ガールズ・ナイト」と呼ばれるビンゴ大会。ある晩ドーンがついに大当たり。なんと10万ポンド(約2,000万円)もの賞金を手にする。「これまで当たった賞金はいつもジャッキーと分けることにしていたしていたから」と、ドーンは何のためらいもなく賞金を山分けに。大金を得たジャッキーは夫との生活に見切りをつけ、迷惑顔の愛人ポールのフラットに転がり込む。

数日後、仕事中に突然倒れたドーンは精密検査の結果、脳腫瘍で余命幾ばくもないことを宣告される。家族にも病名を打ち明けずに退院するが、ジャッキーだけは彼女の異変に気づく。望みのない延命治療を拒否するドーンの命はもう長くない。夢を叶えるためにジャッキーは長年の憧れだったラスベガスへの旅行に連れ出す。

「まるで"テルマ&ルイーズ"みたいね!」初めての海外旅行におおはしゃぎするふたり。謎めいた気のいいカウボーイ・コディとの出会い。最後の旅がふたりに与えたものは・・・?

 

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□ガールズ・ナイト

女性限定の集まりで、大都市/田舎を問わず開催されるとか。おしゃべり、飲み食いを楽しみながらビンゴ・ゲームに興じる、女性たちの娯楽・ストレス発散の場。

□映画の最後に現れる「デニスに捧ぐ」という献詞

デニスは脚本家ケイ・メラーの親友、かつ兄のガールフレンドだった女性で、数年前に癌で亡くなっている。ドーンとジャッキーのラスベガスへの旅は、そのまま彼女たちが果たせなかった旅の物語でもあるのだ。

□病名告知

日本では病名を本人より先に家族に告知することが一般的だが、英国ではこの映画のように直接本人に伝えるのが普通とか。

□ジャッキーの食卓

冷え切った家庭生活を象徴するように、頭にカーラーを巻いたまま食事の支度をするジャッキーの横顔は暗い。電子レンジで温めるだけのインスタント食品に、ハインツのベイクドビーンズ缶詰を皿に開けただけの食卓。

□部品組立工場

部品を基盤にはめ込んでいく単純作業なので、ラジカセでロイ・オービンソンの「プリティ・ウーマン」などお気に入りの音楽をかけながらやっている。中には自分の作業フレームに小さなテディ・ベアをくっつけている人も。

この工場は日系企業のものらしく、社長の名前は"オリモト(ホリモト?)"氏というらしい。検査係のケンは揶揄して"オリガミ社長"などと言っている。(英貿易産業省の統計によると、1997年度の対英投資が創出した雇用を国別に見ると、日本はアメリカ、ドイツに次ぐ3位である)

不良品率を押さえるため、能率を上げるために、目標値と現在の数量を掲げたボードが取り付けてあるが、マネージャーの小言に逆上したジャッキーはこれを壊してしまう。

「就業時間以外は拘束されたくない」と、工員たちは残業をしないし、就業態度を注意するために呼び付けても終業後はすぐ帰ってしまう。ここの女性労働者たちは週末の「ガールズナイト」に参加するのを楽しみにしているので、特に金曜日はさっさと引き上げる。

□「ロンドンには一度も行ったことないわ」

ラスベガスで出会ったアメリカ人コディは、ふたりがイギリス人と知ると自分も昔ロンドンに行ったことがあると話すが、イングランド北部の小さな町に住むジャッキーは「ロンドンには一度も行ったことないわ」と笑う。海外旅行はもちろん初めてで「マン島以外外国に行ったことがない」そうである。(注:マン島はイングランドとアイルランドのちょうど中間に浮かぶ小さな島で、一応イングランドに属するようなのだが、独自の通貨、議会、憲法、切手を持つため、まるで独立国のような雰囲気であるという。)

□英語と米語

フロント「エレベーター(Elevator)はあちらです」
ジャッキー「ん?ああ、リフトのこと!(Oh, you mean a lift!)」

ラスベガスでチェックインの際に係員から説明を受けるジャッキー。
イギリスではエレベーターは「Lift」と呼ぶ。

ロケ地

マンチェスター
ラスベガス(アメリカ)

キャスト

Brenda Blethyn .... Dawn Wilkinson
Julie Walters .... Jackie Simpson
Kris Kristofferson .... Cody (アメリカ人)
George Costigan .... Steve(ドーンの夫、ジャッキーの弟)
Philip Jackson .... Dave (ジャッキーの夫)
James Gaddas .... Paul (ジャッキーの愛人・ビンゴ大会の司会)

 

Brenda Blethyn(ブレンダ・ブレッシン)

1994年英国コメディ賞の最優秀コメディエンヌ賞を獲得。BBCドラマ『Grown-Up』をきっかけにマイク・リー監督の『秘密と嘘』に主演、1996年カンヌ映画祭最優秀主演女優賞、ゴールデン・グローブ賞を受賞。1997年アカデミー賞最優秀女優賞にもノミネートされた。『リバーランズ・スルー・イット』ではブラット・ピットの母親役に。

Julie Walters(ジュリー・ウォルターズ)

『Educating Lita(リタと大学教授)』で、マイケル・ケインの相手役として主役を演じ、英国アカデミー賞・最優秀映画女優賞、ゴールデン・グローブ賞、バラエティ・クラブ最優秀映画女優賞を受賞、さらにアカデミー賞最優秀女優賞にノミネートされるなど、さまざまな栄冠を獲得した。

Kris Kristofferson(クリス・クリストファーソン)

テキサス生まれでカントリー歌手出身。代表作『スター誕生』(76)、『コンボイ』(78)

参考資料とソフト

(1998年 イギリス 98分)


『輝きの海』Swept from the Sea (1997)

監督:Beeban Kidron
脚本:Tim Willocks
原作:ジョセフ・コンラッド(_Amy Foster_ by Joseph Conrad)
コピー:「あなたが来るまでは 海が恋人だった。」

Story

19世紀末のイングランド南西部、コーンウォール地方の海辺の迷信深く閉鎖的な村。ひどい嵐で難破した東欧からアメリカに向かう移民船に乗っていた犠牲者たちが浜辺に打ち上げられる。生存者は全くいないかと思われたが、ただひとり途中で海に投げ出されたウクライナ出身の青年ヤンコだけが助かっていた。ぼろぼろになった彼に優しい手を差し伸べてくれたのは、複雑な家庭環境の元に育ち周囲から疎外されていた無口な娘エイミー。ふたつの孤独な魂はいつしか惹かれあうようになっていった。

野蛮人扱いされていたヤンコに英語を教えいつくしんだ医師ケネディ、ヤンコを引き取って面倒をみてくれたスウォファー父娘など、あたたかい人々に見守られてついにエイミーとヤンコは結ばれる。しかし、いつしか過酷な運命がこのふたりのもとに忍び寄っていった・・・。

英文学の巨匠ジョセフ ・コンラッドの掌編「エイミー・フォスター」にインスパイアされた作品。

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□コーンウォール半島の眺め

切り立った崖やごつごつした奇岩が独特の眺めを醸し出すコーンウォール半島の眺め。ケルト神話やアーサー王伝説の舞台ともなった神秘的な雰囲気も漂う土地で、イングランドの他の地方とは一線を画す風景が印象的。
コンラッドの原作では穏やかなケント州が舞台だったとか。

□英国流・皿洗いの流儀

ヤンコがスミス家の中庭にやってきた時、エイミーはちょうど皿洗いをしていたが、洗い終わった皿を洗剤を付けたままゆすがずに皿立てに置いている。現代のイギリスでも、食器を洗う際に洗剤をゆすがない人は多い。

□「三月ウサギのように狂っている」

言葉が通じないヤンコの振る舞いを気味悪がるスミス氏は、様子を見に来たスウォファー氏に「狂ったウサギのように異常(mad as a March hare)」と言う。これは慣用句で「三月の交尾期のウサギのように狂気じみた、乱暴な」状態を指す。『不思議の国のアリス』に登場する「三月ウサギ」も、この慣用句から名付けられたもの。

□ジョセフ・コンラッド(Joseph Conrad, 1857-1924)について

ポーランド生まれの小説家で、1886年イギリスに帰化。「ロード・ジム」「タイフーン」「海の鏡」など海洋文学に多くの傑作を残す。

□その他

秘密の洞窟に海辺から拾ってきた漂流物をコレクションしているエイミー。「海から流れ着くものは美しいものばかり」と語る彼女だったが、ヤンコこそが彼女にとって最も美しい「海からの贈り物」だった。

迷信深い村人たちと違って教養ある人道的な医師ケネディも、エイミーのこととなると嫌悪感を隠せないという側面を持つ。ケネディ医師を単なる"理解ある優しい人物"にしていないことが、物語に深みを与えていうようだ。Sirイアン・マッケランの演技が見事。

日本版オフィシャル・サイトにはヴァンサン・ペレーズの代表作が『ザ・クロウ』であるかのように書かれていたのが不憫でならないので、少し補足。ペレーズは、パトリス・シェロー監督作品『王妃マルゴ』でイザベル・アジャーニの、『インドシナ』でカトリーヌ・ドヌーブの相手役をそれぞれつとめ、「見つめられるだけで妊娠しそう」とまで言わしめた美貌のフランス映画俳優。ドイツとスペインの血を引くエキゾティックな顔立ち。最近は『愛する者よ、列車に乗れ』で脅威の女装姿を披露したりと話題に事欠かない。『ソルジャー魂の銃弾』ではライナス・ローチとも共演。

 

ロケ地

コーンウォール地方(Port Quinn、Pentire Headなど)
Keighley, West Yorkshire・・・ヤンコたちが列車に乗り込む場面

 

キャスト

Vincent Perez .... Yanko Gooral
Rachel Weisz .... Amy Foster
Ian McKellen .... Dr. James Kennedy

Joss Ackland .... Mr Swaffer
Kathy Bates .... Miss Swaffer(Swaffer氏の娘・車椅子に乗っている)
Tom Bell .... Isaac Foster(Amyの父)
Zoe Wanamaker .... Mary Foster(Amyの母)
Tony Haygarth .... Mr Smith(Amyの奉公先の主人)
Fiona Victory .... Mrs Smith(Amyの奉公先の奥さん)

参考資料とソフト

Official(Sony Pictures / Cinema1/パイオニア)

Video

Soundtrack(John Barry)

Screenplay(Amazon.UK)
_Amy Foster_by Tim Willocks

Screenplay(Amazon.com)
_
Swept from the Sea : by Tim Willocks

Book(Amazon.com)(1)_(2)

(1997年 英=米 114分)


『金持ちを喰いちぎれ』 Eat the Rich (1987)

監督・脚本:Peter Richardson

ポスト・モンティ・パイソンとして注目された"コミック・ストリップ"によるブラック・コメディ。

Story

大金持ばかり集まる高級レストラン「Bustards」。黒人ウェイターのカマっぽいアレックスは、勤務態度が悪いとクビにされ失業手当をもらいに行くが、係官の態度にカッとなって思わずその場に合った拳銃で撃ち殺してしまう。仲間のロンとともに田舎に逃げ、同志を集めて再びロンドンへ舞い戻りレストラン"Bastards"を襲撃し新しいレストラン"Eat the Rich"を開店。

タカ派の内務大臣ノッシュと共産主義者Karpovもからんで、事態は思わぬ方向へ・・・?

 

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□レストラン"Bastards"

ひとり200ポンドはかかる高級レストランという設定で、パンダやコアラなどの珍味も豊富に取り揃えられており、芸能人や富豪たちがこぞってやってくる。成り上がりのミュージシャンは金はあっても食べ方がお下品。

□お里が知れる?

今や保守派の内務大臣(=Home Secretary)となったノッシュとその妻サンドラも、もともとの労働者階級の習慣が抜けない。美しくしつらえた朝食室に恭しく運んでこられる新聞は、右翼の労働者階級が好むタブロイド紙「The Sun」。小判型のシリアルWeetabixに牛乳とゴールデン・シロップ(糖蜜)をかけさせる。Jellid eel(うなぎのゼリー寄せ)も用意されている。

ノッシュ曰く、サンドラは「結婚前にMile End Road中の男と寝た」。この台詞からも夫人がイーストエンド出身の労働者階級だとわかる。
Mile end Roadの位置>UK Street Map

□女王の晩餐会

バッキンガム宮殿で催された女王主催の晩餐会。サンドラは夫のノッシュが女王に色目を使ったと逆上する。サンドラの横に座っているのは本物のポール・マッカートニー。

□共産主義

Karpovはオックスブリッジ(=オックスフォード大学&ケンブリッジ大学)に5人の仲間がいるとほのめかすが、1950年代のケンブリッジ・ダブル・スパイ事件のように、学生時代に共産主義にかぶれたのだろうか。(参考:『アナザー・カントリー』

□フィオナの子"アスキス"

アスキス元首相(女優のヘレナ・ボナム=カーターの曾祖父)の例もあるように、Asquithというのはちょっとノーブルでposhな響きのある名前。どう見ても上流階級に見えないフィオナとノッシュの子にそういった名前を付けるところが笑える。

□SPAR

ロンドンに戻ったアレックスたちが物資の調達をしたのは、コンビニエンス・ストアSPAR。日本にも進出しているが、イギリス各地でチェーン展開している。

 

ロケ地

ロンドン
タワー・ブリッジ・・・パウエル内相の不倫発覚現場
Big BenとWestminster Bridge周辺
St. Paul Cathedral・・・アレックスがホームレスと野宿した場所
バッキンガム宮殿周辺

オックスフォードシャー

 

キャスト

Alan Pellay .... Alex
Ron Tarr .... Ron (Alexの仲間)
Jimmy Fagg .... Jimmy (Alexの仲間)
Fiona Richmond .... Fiona (Alexの仲間・パウエル内相に恨みが)
Nosher Powell .... Nosher Powell (タカ派の内務大臣)
Sandra Dorne .... Sandra (パウエル内相の妻)
Ronald Allen .... Commander Fortune (司令長官)
Dave Beard .... General Karpov
Lemmy Kilmister .... Spider (General Karpovの部下)
Peter Richardson .... Henry (首相)
Angie Bowie .... 首相夫人
Robbie Coltrane .... Jeremy (金持ち客)
Sean Chapman .... Mark (Bastardsの人気ウェイター)
Kevin Allen .... ウェイター
Miranda Richardson .... DHSS Blonde (失業保険事務所の係官)
Kathy Burke .... Kathy
Neil Dickson .... Gerry
Daniel Peacock .... Terence (Sandraお気に入りの使用人)
Katrin Cartlidge .... Katrin
Paul McCartney .... 晩餐会の客

参考資料とソフト

Video

(1988年 イギリス 89分)


『から騒ぎ』Much ado about nothing

監督・制作・脚本・主演ケネス・ブラナー。

イタリアのメッシーナを舞台に、二組の男女の、行き違いがありながらも最後に結ばれるという物語。パトリック・ドイルの華麗な音楽、イタリアの牧歌的な雰囲気を映し出す映像にも注目。

 

キャスト

Kenneth Branagh .... Benedick
Emma Thompson .... Beatrice (Heroの従姉妹)
Richard Briers .... Leonato (Messina領主)
Robert Sean Leonard .... Florence伯 Claudio
Kate Beckinsale .... Hero (Leonatoの娘)
Imelda Staunton .... Margaret (Heroの侍女)
Phyllida Law .... Ursula
Alex Lowe .... 使者
Denzel Washington .... Don Pedro (Aragon 大公)
Keanu Reeves .... Don John (Don Pedro大公の異母弟)
Michael Keaton .... Dogberry
Ben Elton .... Verges

参考資料とソフト

Soundtrack

(1993年 アメリカ 112分)

 


『カルラの歌』Carla's Song

監督:ケン・ローチ
脚本:Paul Laverty

Story

舞台は1987年グラスゴー。ダブルデッカー・バス運転手のジョージは無賃乗車をした外国人カルラをかばい、停職処分になってしまう。彼女と再会したジョージは彼女に心惹かれるようになり、沈んだ彼女を元気付けるためにロッホ・ローモンド(湖)と、ベン・ローモンド(山)を見せに連れ出す。運転手の職を失い、恋人との婚約を解消したジョージは、祖国の平和を願うカルラとともに内戦下のニカラグアへと旅立つのだが・・・

グラスゴーの弁護士だったPaul Lavertyがニカラグアでの体験を元に5年掛かりでまとめた脚本を名匠ケン・ローチが映画化した佳作。

Check

ニカラグア内戦

左翼ゲリラ組織サンディニスタ民族開放戦線(FSLN)が1979年に独裁者ソモサを追放し政権を獲得。1984年に行われた大統領選挙でオルテガが圧倒的多数の支持を得て当選したが、アメリカはコントラ(反・革命派右翼ゲリラ)に組し、サンディニスタ側を迫害し、中南米情勢を混乱に陥れた。CIAが武器供与、技術・情報協力の面で深く関与していたといわれる。

スコティッシュとしてのアイデンティティ

ジョージは「お国の作物は?」と聞かれると、スコットランドの名産ウィスキーを挙げた。 ”City of Glasgow”と書かれたTシャツを着ている。

ロケ地

□スコットランド グラスゴー

□Cafe D` Jaconelli, Glasgow

『トレインスポッティング』も撮影されたというカフェです。(情報提供:ともえさん)
Address: 570 Maryhill RD, Glasgow, G20 7EE

□スコットランド ロッホ・ローモンド(湖)

□ニカラグア

キャスト

Robert Carlyle .... George (グラスゴーのバス運転手)
Oyanka Cabezas .... Carla (元・ニカラグア舞踏団の一員)
Scott Glenn .... Bradley (革命派の活動を支援するアメリカ人ボランティア)
Salvador Espinoza .... Rafael (カルラの同志)
Louise Goodall .... Maureen (Georgeの婚約者)
Richard Loza .... Antonio (カルラの恋人・・・?)
Gary Lewis .... Sammy (Georgeの友人)
Subash Singh Pall .... Victor
Stewart Preston .... McGurk (グラスゴーのバス会社職員)
Margaret McAdam .... Georgeの母
Pamela Turner .... Eileen (Georgeの妹)

参考資料とソフト

Amazon.UK
Screenplay

書籍:『ケン・ローチ』グレアム フラー(編)
フィルムアート社 単行本(2000/10/01)

(1996年 イギリス 126分)


『彼と彼・とても大きな水しぶきA Bigger splash

制作・監督・撮影:Jack Hazan

プールサイドの風景を好んで描いたイギリスの現代画家ディビッド・ホックニーを描いたドキュメンタリー・タッチの映画で、もちろん本人が出演している。

33歳にして回顧展を開くほどの才能に恵まれ、ホモセクシュアルであることを公にしているホックニー。彼の私生活と、絵の制作風景、そして水面に揺らめく少年たちの影・・・

Check

描き始める前に写真を撮ったり・・・と、ホックニーの絵の製作過程がわかって面白い。

テイト・ギャラリーに収蔵されている絵も登場

1972年に「トニー・リチャードソンの南仏のプールを借りた」という説明が出るが、映画監督のトニー・リチャードソンとホックニーは懇意な仲だったらしい。

舞台・ロケ地

ロンドン:
ノース・ケンジントン
New Bond Street(カスミンのギャラリー)
Hedgegate Courtの向かい

出演

David Hockney
Celia Birtwell (Ossie
の妻・デザイナー)
Ossie Clark (Celia
の夫・ホックニーの友人)
Henry Geldzahler (
芸術家)
Kasmin
Mo McDermott
Peter Schlesinger (
ホックニーの元BF)
Patrick(
画家)

(1974年 イギリス 105分)


『監禁』Paranoid (2000)

監督・脚本:John Duigan・・・『キャメロット・ガーデンの少女』
撮影:スワヴォミール・イジャツク・・・『ガタカ』『アイ・ウォント・ユー』『トリコロール/青の愛』
編集:ハンフリー・ディクソン・・・『眺めのいい部屋』『キャメロット・ガーデンの少女』『スターリングラード』
音楽:チャーリー・モール・・・『オセロ』『理想の結婚』

Story

携帯にかかってくる無言電話に悩まされている、国際的に活躍する多忙なファッション・モデル、クロエ。 彼女を慕うボーイフレンドトビーのほかに、本命の恋人ネッドと恋愛中。ある週末、ネッドのバンド仲間と一緒にすごそうと、デヴォン地方の別荘に誘われる。 ところが出かけてみるとネッドの妻が現れ、修羅場になることを恐れたネッドはクロエを残して帰ってしまった。

残されたクロエはミュージシャンのスタンやその仲間たちに監禁されてしまう。 そこで見つけてしまったビデオテープに映っていた映像とは?クロエを付回すストーカーとは・・・?

ロケ地

マン島、ロンドン

キャスト

Jessica Alba .... Chloe (モデル)

[別荘に集う人々]
Iain Glen .... Stanly Kovalsky (ミュージシャン)
Jeanne Tripplehorn .... Rachel (Stanの妻・元グルーピー・カトリック)
Ewen Bremner .... Gordon (Stanの弟・学生・ビデオマニア)
Mischa Barton .... Theresa (口と耳が不自由な卓球少女)
Gary Love .... Ned (Chloeの恋人だったが実は妻帯者で…)
Gina Bellman .... Eve (Nedの妻)

[Chloeの周囲]
Kevin Whately .... Clive (Chloeを覗く近所のビジネスマン)
Amy Phillips .... Michelle (Chloeの親友)
Oliver Milburn .... Toby (Chloeを慕う男友達だが…)

ケヴィン・ワトリー・・・『モース警部』シリーズのルース巡査部長
ジェシカ・アルバ・・・『ダーク・エンジェル』
ジーン・トリプルホーン・・・『氷の微笑』『スライディング・ドア』『恋するための3つのルール』
ミーシャ・バートン・・・『キャメロット・ガーデンの少女』『シックス・センス』

参考資料とソフト

DVD

(2000年 イギリス 94分)

 


『カンタヴィルの幽霊』The Canterville Ghost(1986)

オスカー・ワイルド原作。イギリスの古い館を相続することになったアメリカ人一家は、家に憑いていた幽霊に悩まされる。やがて唯一幽霊を怖れなかった少女が彼の魂を救うことになる…

ジョン・ギールグッドの幽霊は貫禄十分。アメリカ人少女にまだ子役の頃のアリッサ・ミラノ。

キャスト

Alyssa Milano .... Jennifer
John Gielgud .... Sir Simon de Canterville (幽霊)
Harold Innocent .... Hummle Umney
Lila Kaye .... Mrs Umney
Andrea Marcovicci .... Lucy
George Baker .... Uncle Hesketh
Brian Oulton .... Uncle George
Ted Wass .... Harry
Dorothea Phillips .... Aunt Gretchen
Bill Wallis .... Fenton Cook
Deddie Davies .... Aunt Caroline
Spencer Chandler .... Paul Blaine
Celia Breckon .... Lady Eleanor

参考資料とソフト

『幸福な王子―ワイルド童話全集』
オスカー・ワイルド/西村孝次・訳/新潮文庫(1968/01/01)

『アーサー・サヴィル卿の犯罪』
オスカー・ワイルド/福田恒存・訳/中公文庫
・・・「カンタヴィルの幽霊」収録

Video

(1986年 イギリス)

 


『カンタベリー物語』The Canterbury Tales

監督・脚本:ピエール・パオロ・パゾリーニ
音楽:エンニオ・モリコーネ

中世イギリスの詩人ジェフリー・チョーサーの『カンタベリー物語』を鬼才パゾリーニが映画化。イタリア語原題は_I Racconti di Canterbury_

Story

カンタベリー寺院への巡礼者が集まる宿で、チョーサーが巡礼者たちから聞いた話を書き記していくかたちで進行するオムニバス。 若い娘と結婚したものの失明してしまった老人の周りで展開する艶笑譚、給料が安いので恐喝とゆすりで暮らしている収税人、若い男と浮気を企む人妻、強欲な托鉢僧などが登場する。
監督のパゾリーニ自身がチョーサーを演じる。

Awards

第22回(1972年)ベルリン映画祭金熊賞

ロケ地

Kent州:Canterbury、メイドストーン「免罪符売りの話」
Somerset州:Bath、Wells
Sussex州:Hastings、戦闘修道院「貿易商人の話」
Gloustershire州:Chipping Camden、St. Osyth集落、Layer Marney 「料理人の話」「貿易商人の話」、 Lavenham「バースの女房の話」、ペイコック・グリーネイカー、アイクルシャン「免罪符売りの話」、ロールヴェンデン「親方の話」
Cambridge
Whiltshire
Battle
Warwick

 

キャスト

Pier Paolo Pasolini .... Geoffrey Chaucer
George Bethell Datch .... 宿の主人
Hugh Griffith .... Sir January
Josephine Chaplin .... May(Sir Januaryの若妻)
Laura Betti .... Bathの人妻
Ninetto Davoli .... Peterkin
Franco Citti .... 悪魔
J.P. Van Dyne .... 若い料理人
Dan Thomas .... Nicholas
Michael Balfour .... John
Jenny Runacre .... Alison
Peter Cain .... Absalom
John Francis Lane .... 托鉢僧
Albert King .... Simkin (粉屋)
Eileen King .... Mrs Simkin (粉屋のおかみ)
Heather Johnson .... Molly(Simkinの娘)

参考資料とソフト

Video

(1972年 イタリア 112分)

 


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