『ザ・フィールド』 のアイルランド・コネマラ地方を訪ねて

>>>『ザ・フィールド』The Field (1990)



アイルランドでは切手の図柄にもなった。
左からジョン・ハート、リチャード・ハリス、ショーン・ビーン

Story

1930年代のアイルランド西部海岸地方。痩せた荒地を我が子のように慈しみ、長い年月をかけて肥沃な耕作地に変えてきた小作人のブル(リチャード・ハリス)。この土地を愛するあまり、迷い込んできたロバを殺してしまうほど強い執着を抱いていたが、ある時地主の未亡人が土地を競売にかけると宣言。ブルの土地への執着を知っている村人たちは誰も手を出そうとしなかったが、ブルが仲間のバード(ジョン・ハート)と謀って安く競り落とそうとしたその瞬間、よそ者のアメリカ人(トム・ベレンジャー)がやってきて競売に参加。 その日の競りはお流れになったが、長年耕作してきた土地をたった一人の息子(ショーン・ビーン)に継がせたいというブルの妄執は、やがて思いがけない悲劇を生むことに・・・

 


村のパブ(Gaynor's, Leenane)

村人たちのコミュニティの中心となっていたパブ。 未亡人が競売の手続きを依頼したのも、バードたちが飲んでいたのもこのパブ。 Leenaneという小さな村の中心にあり、訪れた時は昼時とあって地域の人々で賑わっていた。ここが『ザ・フィールド』の撮影に使われたことは有名らしく、壁に「The Field's Bar」と書かれていた。


Leenane中心部
 
Gaynor's

 

Aasleigh Falls

夜、ブル父子が土地を買占めに来たアメリカ人をボコボコにした(そしてバードが陰からその現場を覗いていた)のはこの川と滝のそば。 「Falls()」といっても日本の滝とは違い高低差があまりないのだが、このあたりでは有名な場所らしく観光客の姿も。


Aasleigh Falls, Co. Galway

泥炭の名産地

土地を買い取る資金作りのために、ブルは近くの島民に泥炭(ピート)を燃料として売ることを思いつく。 この映画の舞台となったコネマラ地方は、実際に泥炭の一大産地で、そこかしこに泥炭を切り出して乾燥させているところが見られる。


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