そろそろレストランの予約時間が近づいてきたので、フロントにタクシーを呼んでもらう。 着替えてから1階へ。 タクシー料金は行きが13.40ユーロ、帰りは7ユーロ。 ※行きの料金が高いのは迎車料金が掛かっているため。 |
ル・ムーリスはパラスホテル「オテル・ムーリス(Hotel Meurice)」のメインダイニング。2003年にヤニック・アレノ氏がシェフに就任してからあれよあれよという間に評判が高まり2007年についにミシュラン三つ星の栄誉を獲得した。パラスホテルとは「パラス(Palace=宮殿)」の名の通り、パリにも7軒しかない超高級ホテルのこと(格付けでいえば5つ星の更に上)で、チュイルリー公園の向かいというロケーションも素敵。レストランもさすがにまるでベルサイユ宮殿のような内装だ(写真左)。 バカラのシャンデリアが輝くエントランスを抜け受付へ。 案内されたのはレストランのほぼ中央に近いけっこう目立つ席。あまり見栄えの良くない客は目立たない席に案内しようとするそうだから、まぁいいだろう。 コースはムニュ・デギュスタシオン(ひとり240ユーロ)のみで、後はアラカルト。せっかくだから色々食べてみたいのでムニュ・デギュスタシオンを選択。肉料理は鳩となっていたが、以前日本の 某ミシュラン三ツ星フレンチで低温調理と銘打った鳩を食べてげんなりしたことがあったので、夫は鴨に、私は仔羊に代えてもらった。アラカルトでは鳩は85ユーロ、仔羊は110ユーロと差があるのだが追加料金は無かった。ちなみにアラカルトの肉料理で最も高額なのは「Wagyu」、つまり和牛フィレで170ユーロなり。フランス人から見ても「Wagyu」は美味しい高級食材と認識されている。 飲み物はモエ・エ・シャンドンをボトルで。 サービスは洗練されていて快適。シャンパーニュが少なくなるといい頃合いでさっと継ぎ足しに来てくれる。料理は女性が肩の高さまでトレイを掲げ、男性二人が左右から同時にサーブするというちょっと芝居がかったようにも見える方式。そこにワインの注ぎ係も加わった場合は、4人のフロア係が2人の客にかしずいているという贅沢な構図になる。 食後に写真撮影をお願いしたら快くOK。しかも構図に気を配って綺麗に撮ってくれた。 皿出しはスムーズで早いがとにかく皿数が多いので、19:30に始まった食事は23:00迄掛かった。 Le Meurice 228 rue de Rivoli , 75001 Paris, France http://www.lemeurice.com/ |
*
まず最初は和食を思わせるひと皿。スモークトサーモンを巻いたものに松葉のように加工した竹が刺さっている。右側のものは豆のムースで上にキャビア。 | |
赤い色はトマトのジュレ。 | |
CHAIR DE TOURTEAU EN FEUILLES DE CALAMAR Chutney de pamplemousse rose aux algues, creme d’amande glacee かつらむきしてロール状にしたイカの中に蟹の身が入っている。ピンクグレープフルーツの酸味と、アーモンドクリームの甘さの組合せが良い。これは完成度が高く美味しかった。 |
|
人参シリーズ その1 CAROTTES MARAICHERES En gelee maltaise et concombre au Yuzu ユズ風味のキュウリのジュレの上に薄切りにして巻いた人参 |
|
人参シリーズ その2 Rapees au persil et aux petits raisins blonds vinaigres 軽い苦みのあるパセリソースと白レーズンの上に削って炒め煮にした人参 |
|
人参シリーズ その3 Simplement cuites en papillote 人参のパピヨット。クッキングペーパーの中に人参を入れて調理してお客さんの前でさっと開いてサーブ。確かに甘くておいしいんだけど、皮つきの人参を丸々1本出されても… |
|
ETUVEE D’ASPERGES VERTES ET MORILLES Au foie gras de canard モリーユ茸とグリーンアスパラガスのエチュベ(蒸し煮)、下にフォワグラのムース 濃厚なソースの染み込んだモリーユ茸は噛めば噛むほど味が染み出てくる。アスパラガスは柔らかい穂先の部分のみを使用。大変気に入った。 |
|
VAPEUR DE CABILLAUD A L’AIL DOUX ET AU CHORIZO Jus de kokotxas aux coquillages et aux champignons, petits poireaux fondants タラのヴァプール、クリーム煮したアサリとチョリソー。ここにも大好きなモリーユ茸が。 |
|
私の肉料理:ピレネー産ラム 良い感じにピンク色に焼き上げた仔羊。甘めのソースが良い相性。やっぱりラムにしてもらって良かった!奇を衒った系の人参シリーズと違ってこちらはしっかりとシェフの実力が感じられる。付け合わせは別皿で、蒸したキャベツなど |
|
夫の肉料理:スライスした鴨、蕪のタルトタタン添え 鴨の下に薄いゼリーが敷いてある。甘口のソース。 |
|
夫の鴨の付け合わせ 左側のキャベツの上にはフォワグラや皮の部分2枚、骨の付いた肉2種等 鴨の色々な部位が入っており、味や質感の違いを楽しめる。 蕪で作ったタルトタタン!面白い試み |
|
私の羊の付け合わせ:蕪タルトタタンと付け合わせのサラダ | |
SAINTE-MAURE DE TOURAINE FOISONNE Gelee delicate de fleur d’hibiscus a la propolis d’abeille ハイビスカスの甘酸っぱいソースの上にシェーブルチーズ(山羊乳のチーズ)で作ったムースが載っている。シェーブルは私好み。 |
|
さらにデセールが続く | |
またまたデセール | |
MERINGUE SOUFFLEE AUX AMANDES Peches macerees au lait d’amande アーモンドのメレンゲ、桃のソルベ添え |
|
これでもかっと食後はどんどん甘いものが…パティシエのカミーユ氏はパリでも有数の腕前だとか。 |
*
ホテルの入り口近くのラウンジもゴージャス |
|
*
Copyright (c) 2011 Cheeky All Rights Reserved.
サイトに掲載されている情報・記事・画像など、全ての内容の無断転載を禁止します。
引用される際は、必ず出典として当サイト名とURLを明示してください。