ヒルハウスTHE HILL HOUSEは、アーツ・アンド・クラフツ運動の推進者である建築家チャールズ・レニー・マッキントッシュCharles Rennie Mackintoshの代表作の一つ。出版社を営む実業家Walter Blackie氏の依頼により建てられたもの。現在はナショナルトラスト・フォー・スコットランドが管理している。我々はナショナルトラストの年間会員になっているので、会員証を提示して無料で入場。
建物の内部は撮影禁止なので写真が無いのだが、「これぞマッキントッシュ!」という素晴らしいものだった。白を基調にしたインテリアで、壁にはステンシルの装飾、マッキントッシュデザインの有名な背もたれの高い直線的な椅子、アールヌーヴォーテイストの家具、ステンドグラス、装飾的な照明器具・・・マッキントッシュの描いた絵や設計図の展示もある。
ショップにはバラエティに富んだマッキントッシュのグッズがたくさん。4月にリバプールのウォーカーアートギャラリーで観たチャールズ・レニー・マッキントッシュ特別展 Charles Rennie Mackintosh Making the Glasgow styleの図録も販売されていた。
その展覧会についてはこちらをご覧下さい:ウォーカーアートギャラリー マッキントッシュ特別展
ここでポストカード(1枚75p)や大判のラッピングペーパー(1枚2ポンド)を4枚購入。マッキントッシュデザインでポスターとしても飾れそう。
The Hill House
Upper Colquhoun Street, Helensburgh G84 9AJ
https://www.nts.org.uk/visit/places/the-hill-house
ナショナルトラストの看板
ヒルハウスはこのままではあと数年で崩壊してしまうと言われるほど深刻なダメージが進んでおり、保護するために「ヒルハウス ボックス」と呼ばれる金属製のフレームで建物をすっぽり覆うこととなった。この"ボックス"を作るために2019年6月上旬まで一時的に建物の見学が中止されていた。我々の旅行は6月中旬だったので、旅行直前に見学が再開されたと告知があって ほっとした。
金属製のHILL HOUSE BOXは家全体を覆っていて、グレーチング(鋼材を格子状に組んだ溝蓋)の階段・通路で上に登って建物を横や上から眺めることができる。足元が透けているので下を見ると足がすくむが。
上部にカフェもある
間近に建物を見られるのも新鮮
建物を見学した後はガーデンへ。シャクナゲ、薔薇、キングサリ、オダマキ等、イギリスらしい花が植えられている。
まだ花は咲き始め
ご近所の豪邸も見える
ガーデンから見たヒルハウス
キングサリ
シャクナゲ
この屋敷があるヘレンズバラHelensburghはグラスゴー近郊の高級住宅地で、周りも大きなお屋敷ばかり。向かいにある豪邸はリノベーションされて高級集合住宅として売り出されているようだった。
この写真はヒルハウス近くのお屋敷にあったマッキントッシュ調の住居表示。