『オースティン・パワーズ』 Austin Powers: International Man of Mystery (1997)
『オースティン・パワーズ:デラックス』Austin Powers: The Spy Who Shagged Me (1999)
『オースティン・パワーズ ゴールドメンバー』Austin Powers in Goldmember (2002)
主演のマイク・マイヤーズは「ウェインズ・ワールド」をヒットさせたカナダ出身のコメディアンだが、両親ともにイギリス・リバプールからの移民で、ピーター・セラーズ等イギリスのコメディを観て育ったとか。
2002年オンライン映画批評家協会(OFCS)による「映画史上最も偉大な悪役Top 100」:
(The Greatest Screen Villain Of All Time Top 100, by The Online Film Critics Society)
マイク・マイヤーズ演じるDr. Evil役が第61位にランクイン
オースティン・パワーズの人物造形は、007シリーズや、眼鏡をかけた情報部員ハリー・パーマーシリーズ、カメラマンの場面は『欲望』Blow-up(1966)の主人公などがモデルになっている。
オースティン・パワーズ(アメリカ国内公開版/DTS EDITION)
オースティン・パワーズ:デラックス OST
オースティン・パワーズ:デラックス2
監督: M. Jay Roach
1967年に冷凍冬眠装置に入り、30年後の現代に甦った伝説の英国情報部員オースティン・パワーズと、世界征服を企む悪人Dr. Evilの対決を描く007をパロディ化したコメディ。60年代のサイケデリックな音楽やファッションが楽しく、30年ぶんのカルチャー・ギャップにとまどう主役ふたりの行動がとっても奇妙。
マイク・マイヤーズがAustin PowersとDr. Evilの二役を演じ分け製作・脚本も手がけている。Dr. Evilの演技はMTV映画賞の最優秀悪役賞を獲得。
オースティン・パワーズはイギリスの諜報部員なのでユニオン・ジャック模様のオープンカーや下着を愛用。ロンドンの街中になぜビーフイーターが歩いているのかは謎。(本来はロンドン塔にいるもの)国連のイングランド代表の後ろにもビーフイーターが付き添っている。(日本代表の後ろには着物を着た女性が。)
たびたび出てくる単語「Swingers」は1960年代によく使われた言葉で、時流の先端を行く人、性的に奔放な人、フリーセックスをする人」という意味。
Shagはイギリス英語のスラングだったが、このオースティン・パワーズ公開以来、アメリカでも広く認知されるようになった言葉だとか。
Mike Myers .... Austin Powers / Dr. Evil (一人二役)
Elizabeth Hurley .... Vanessa Kensington (英国諜報部員)
Michael York .... Basil Exposition (英国諜報部員)
Mimi Rogers .... Mrs Kensington (Vanessaの母・元英国諜報部員)
Robert Wagner .... Number Two (Dr. Evil の右腕)
Seth Green .... Scott Evil (Dr. Evilの息子)
Fabiana Udenio .... Alotta Fagina (Number Twoのイタリア人秘書)
Mindy Sterling .... Frau Farbissina (Dr. Evilの幹部)
Paul Dillon .... Patty O'Brien (アイルランド人の殺し屋)
Mark Bringleson .... Andy Warholその他カメオ出演
Burt Bacharach
Christian Slater
Rob Loweなど
(1997年 アメリカ)
監督:Jay Roach
1999年、オースティン・パワーズは前作で結婚した新妻ヴァネッサを失い、再び独身に。一方、宇宙に飛ばされたドクター・イーブルは冷凍睡眠から覚醒し、タイムマシンで1969年のスィンギン・シクスティーズなロンドンに戻り、太ったスコットランド人スパイ、ファット・バスタードに命じてオースティンの絶倫パワーの素「モジョ」を盗み出してしまう。 オースティンはCIA工作員フェリシティー・シャグウェルとともに、再びドクター・イーブルが企む恐ろしい計画"アラン・パーソンズ・プロジェクト"に立ち向かうが・・・
オースティンが戻ったのは、1969年のいわゆる「スウィンギン・シックスティーズ」と呼ばれていた頃の、グルーヴィでセクシーなロンドン。カーナビー・ストリート等を中心としてミニスカートやサイケな色彩が町にあふれていた頃。
オースティンが住んでいたのはおそらくカーナビー・ストリートにあると思われる「Carnaby Arms」という建物。 他にパディントン駅(ファットバスタードを追って駅のトイレに急行する)、ピカデリー・サーカス、"イングリッシュ・カントリーサイド"風の郊外の道路等が登場するが、これはみなセット。 イギリス国内では撮影は行われていない。
ファット・バスタードは、英国情報部に潜入したスコットランド人スパイ。キルトを着てバグパイプを吹いている。
Mike Myers .... Austin Powers/Dr. Evil/Fat Bastard
Heather Graham .... Felicity Shagwell (CIA工作員)[英国情報部]
Michael York .... Basil Exposition(英国情報部長官)[Dr イーブルの組織]
Mindy Sterling .... Frau Farbissina(Drイーブルの部下)
Verne Troyer .... Mini-Me(Drイーブルのクローン)
Robert Wagner .... ナンバー2
Rob Lowe .... 若い頃のナンバー2
Seth Green .... Scott Evil(Drイーブルの息子)
Will Ferrell .... Mustafa (殺し屋)
Kristen Johnston .... Ivana Humpalot (モデル・Drイーブルの手先)
Gia Carides .... Robin Swallows(モデル・Drイーブルの手先)[その他]
Elizabeth Hurley .... Vanessa Kensington (オースティンの新妻だったが・・・?)
Tim Robbins .... (1969年当時のアメリカ大統領)[カメオ出演]
Burt Bacharach
Elvis Costello
Woody Harrelson
Willie Nelson
Jerry Springer (ジェリー・スプリンガー・ショーの場面)
(1999年 アメリカ 95分)
監督:Jay Roach
脚本:Mike Myers/Michael McCullers
厳しい監視をかいくぐって脱獄したドクター・イーブルとそのミニ・クローンのミニ・ミー。彼らの世界制服計画が再び明るみに出たうえ、謎のオランダ人"ゴールドメンバー"と組んでオースティン・パワーズの父親、モテモテの英国諜報員ナイジェル・パワーズが誘拐してしまった。 ナイジェルが幽閉されている、1975年のスタジオ69にタイムトリップしたオースティンは、昔なじみのフォクシー・クレオパトラと再会し、悪の組織に立ち向かう。そしてDr.イーブルの出生の秘密がついに明らかに・・・
マイク・マイヤーズ主演の大ヒットスパイコメディの第三弾。
"プレパレーションH"などアメリカ的小ネタについては紹介しません☆
もともと、マイケル・ケイン演じるメガネをかけたスパイ「ハリー・パーマー」シリーズ(『国際諜報局』 The Ipcress File (1965))が、オースティン・パワーズのモデルのひとつだったといわれている。 この作品ではその元祖であるマイケル・ケインに敬意を表して、ケイン出演作品のパロディが盛り込まれている。ミニでのカーチェイスは『ミニミニ大作戦』The Italian Job(1969)、そして驚いたことに『アルフィー』 Alfie (1966) のテーマソングも。
オープニングでオースティンが運転しているユニオンジャック模様のスポーツカーは、イギリスを代表する高級車のひとつJaguar社(イギリス人は"ジャガー"ではなく"ジャグアー"と発音する人多し)の「XK8」。「shag」はイギリス英語でメイクラブするという意味の俗語。
イギリスでは小さな子供に、犬の散歩ヒモのようなもの(ハーネス)をつけている保護者が少なくない。 本作にも子供用のハーネスが登場している。
オースティンや若い頃のDr.Evilが通っていたスパイ学校は、まるで全寮制パブリックスクールのよう。 制服が(ハリー・ポッターの)ホグワーツ風なのが笑える。
オースティンが功績を認められ、バッキンガム宮殿でナイトの位を授けられる場面が。 女王が剣を肩に置いて位を授ける伝統的な儀式。
オースティンとナイジェルがイギリス英語で話していると、まわりにいるアメリカ人たちは全く理解できない。 特にスラングまじりでしゃべったりすると。英語と米語の間には大きな隔たりがあるのだ。
アメリカ人は歯並びに神経質で強いこだわりを見せるが、イギリス人はそうではない。有名な俳優や歌手でも歯並びの悪い人がゴロゴロいる。 ゆえに、アメリカ人は「イギリス人は歯並びが悪い」というイメージを抱いている人が少なくないようだ。
ミスター・ロボト役の日本人を演じたのは、かの有名な「NOBU」のオーナーシェフ、松下氏。ちなみに「ドモ・アリガート、ミスター・ロボト、マタアウヒマデ〜」と歌ったのはSTIX(懐かしい!)
South Bank, London(ビッグ・ベンからテムズを挟んで南側)
St Albans, Hertfordshire
Mike Myers .... Austin Powers/Dr. Evil/Goldmember/Fat Bastard (ひとり四役)
Beyonce Knowles .... Foxxy Cleopatra(オースティン・ガール)
Michael Caine .... Nigel Powers(オースティンの父親)Seth Green .... Scott Evil(Dr. Evilの息子)
Verne Troyer .... Mini-Me(Dr. Evilのクローン)
Robert Wagner .... Number Two (1997-2002)
Mindy Sterling .... Frau FarbissinaMichael York .... Basil Exposition (英国情報部)
Fred Savage .... Number Three/The Mole (ほくろ)(回想シーン)
Aaron Himelstein .... 学生時代のAustin Powers
Josh Zuckerman .... 学生時代のDr. Evil
Evan Farmer .... 学生時代のBasil Exposition
Eddie Adams .... 学生時代のBasil Exposition
Scott Aukerman .... 若い頃のNigel(日本人)
Nobu Matsuhisa .... Mr. Roboto
Diane Mizota .... Fook Mi
Carrie Ann Inaba .... Fook Yu(カメオ出演)
Tom Cruise
Gwyneth Paltrow
Kevin Spacey
Danny DeVito
Steven Spielberg
Britney Spears
John Travolta
Nathan Lane
Rob Lowe
Ozzy Osbourne
Burt Bacharach
Quincy Jones
(2002年 アメリカ 95分)
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