タイトル＊い
原作はジョージ・オーウェルの1949年に出版された（当時の）未来小説「１９８４」。テレビのようなスクリーンに日夜監視される全体主義的管理社会。絶望的な状況の中で愛し合う一組の男女を通してアンチ・ユートピアを描いた作品。
マザー・グースの「オレンジとレモン」が印象的に使われている。未来では伝承歌謡をを歌う人さえいなくなってしまったということか。
ロケは主にロンドンのドックランズ地域。時折挿入される緑滴るような映像が現実の暗さ悲惨さを際立たせている。
John Hurt .... Winston Smith
Richard Burton .... O'Brien
Suzanna Hamilton .... Julia
Cyril Cusack .... Charrington
挿入歌はユーリーズ・ミックス。
（1984年 イギリス 113分）
監督：アン・リー・・・『グリーン・ディスティニー』『楽園をください』
脚本：エマ・トンプソン
原作：ジェーン・オースティン（小説の邦題は「分別と多感」）
19世紀初頭のイングランド。 サセックス州ノーランドパークの当主だった父親の死によって、財産は先妻の息子ジョンの手に渡り、後妻である母親と三人姉妹はわずかばかりの年金を与えられて長年住み慣れた屋敷を離れ、母方の親戚を頼ってデヴォンシャーのバートン・コテージに移る。 自己の感情を抑制する長女エレノア(分別=Sense)と情熱的な次女マリアンヌ(多感=Sensibility)が紆余曲折を経てそれぞれの幸せをつかむ。
舞台はサセックスからデヴォン、ロンドン、再びデヴォンヘと移る。デヴォンを中心にしてサマセット、ウィルトシャーなどウェスト・カントリーのなだらかな丘陵、ムーア、ナショナル・トラスト所有の建築物が美しい。この時代のロンドンの交通機関は馬車なので路上には馬糞がたくさん落ちているので、長いスカートを引きずった御婦人は大変だっただろう。
ダッシュウッド氏が亡くなった時、不動産をはじめとする財産の大部分は先妻の息子が相続することになっていたので、三姉妹とその母は住み慣れた我が家を出て行かなければならなかった。 この時代にはこれが一般的な相続の仕方だったため、男兄弟がいない女性たちが父の死によって困窮することは少なくなかった。
ジェーン・オースティンの作品には、このような姉妹の話がよく登場する。
ダッシュウッド氏が亡くなってノーランド･パークに乗り込んできた息子夫妻。 妻のファニーは、早速銀器が入っているキャビネットの鍵を渡すように要求する。 家に代々伝わる貴重品である銀器は、鍵がかかる棚に収められ、女主人によって管理されることが多かった。
デヴォンシャーのバートン･コテージに移ったダッシュウッド姉妹は、限られた生活費でやりくりしなければならなかったので、「砂糖を買う余裕がない」と頭を悩ませる。 この時代の砂糖は高級品。 インドからはるばる運ばれてくる茶葉と、高級品である砂糖をふんだんに使うティータイムは、裕福な層だけの特権だった。
怪我をしたマリアンヌを見舞いに来たウィロビー氏が、彼女がお気に入りだと言うシェイクスピアのソネット116番を暗唱して、感銘を与える場面がある。
エリノアの意中の相手が無職だと知ったSir ジョンは、「働かないのは紳士のしるしだ」とご満悦。 イギリスでは伝統的に、不労所得（地代など）だけで食べていける階級が最も上位と位置づけられてきた。 いくら収入があっても、弁護士や商人は階級的に見劣りがするというわけだ。 オースティンの『高慢と偏見』で、リジーの母方の親戚が低く見られていたのも、この理由による。
"Mr フェラーズ"と結婚したばかりのルーシーに、バートン･パークの下男トムが町でばったり会ったときに言付かったメッセージ。 イギリスの結婚式のケーキは砂糖やドライフルーツをたっぷり使った日持ちするもので、一番下の段は当日の参加者に切り分け、二段目は参加できなかった人達に切り分けて送り、一番上の段はふたりが子宝に恵まれるまでとっておく習慣があった。
(舞踏会の場面に使用)
ソールズベリー近郊の17世紀のマナー・ハウスで、建築家のイニゴ・ジョーンズの設計によるもの。チューダー王朝時代の塔と厨房が現存している。ヴァン・ダイクをはじめとする見事な絵画コレクション、チッペンデールの家具など見所も多い。この中の「ダブル・キューブ・ルーム」で撮影が行われた。(このダブル・キューブ・ルームは戦時中にノルマンディ侵攻作戦が練られたことでも有名。)
Wilton House, Whilton, Salisbury, Whiltshire SP2 0BJ TEL : 01722 743115
(ロンドンにあるジェニングス夫人のタウン・ハウスとして使用)
18世紀の邸宅で、有名な石膏作品、オーク材の階段、年代ものの家具、18世紀に作られたドリンク・グラスを集めたターンバル・コレクションや陶器のコレクションで有名。National Trustの管理により一般公開されている。
The Close, Salisbury, Whiltshire SP1 2EL TEL : 01722 335659
ジョージ二世時代の邸宅で、イタリアやオランダ絵画のコレクションが見事。National Trustの管理により一般公開されている。
Plympton, Plymouth Devon PL7 1UH / phone: 01752 336546
16世紀末にSir Edward Phelipsによって建てられた屋敷。現在National Trustの管理下で一般公開されている。
Montacute Somerset TA15 6XP/phone: 01935 823289
(Sir John Middletonの屋敷バートン・パークとして、Dashwood姉妹によるlawn bowlingの場面、Brandon大佐がMarianneに最初に会った場面に使用)
1733年にPeter Vandeput卿のために建造された屋敷で、元々はStandlynch Houseと呼ばれていたもの。設計はグリニッジのJohn James。
トラファルガーの海戦で名高いネルソン提督が1805年に没すると、彼の功績を称えて1814年にNelson提督の弟(=初代ネルソン伯爵)に与えられた。以後、代々の伯爵家はここを住居としていたが、1948年に売却。屋敷と庭園はTrafalgar Park Trustが管理している。
（ロンドンのジェニングス夫人のタウンハウスの居間として使用。エドワードがルーシーとエレノアに会う場面など）
アン女王時代のマナーハウス。
(ダッシュウッド姉妹が借りたバートン・コテージとして)
エドワード七世時代のマナーハウス。
- アカデミー脚色賞（エマ・トンプソン）
- ベルリン映画祭金熊賞 受賞
- (その他)1999年度英国映画協会によるベスト100作品：６２位にランクイン
Emma Thompson .... Elinor Dashwood (長女・19歳)
Kate Winslet .... Marianne Dashwood (次女・16歳)
Emilie Francois .... Margaret Dashwood (三女)
Gemma Jones .... Mrs Dashwood (エレノアたちの母・ダッシュウッド氏の後妻)Alan Rickman .... Brandon大佐 (マリアンヌに想いを寄せている)
Greg Wise .... John Willoughby (マリアンヌと相思相愛だったが・・・？)Tom Wilkinson .... Mr Dashwood (父)
James Fleet .... John Dashwood (先妻の息子・エレノアたちの異母兄)
Harriet Walter .... Fanny Dashwood (ジョンの妻・エドワードたちの姉)
Hugh Grant .... Edward Ferrars (ファニーの弟)
Richard Lumsden .... Robert Ferrars (ファニーの末弟)Imogen Stubbs .... Lucy Steele (ジェニングズ夫人の姪・エドワードの婚約者)
Robert Hardy .... Sir John Middleton (バートン・パーク当主・ダッシュウッド夫人のいとこ)
Elizabeth Spriggs .... Mrs Jennings (Sir Johnの亡き妻ミドルトン夫人の母)
Hugh Laurie .... Thomas Palmer (ジェニングズ夫人の娘婿・国会議員)
Imelda Staunton .... Charlotte Palmer (ジェニングズ夫人の娘)
Ian Brimble .... Tom (使用人)
Isabelle Amyes .... Betsy (使用人)
DVD(エマ・トンプソンのインタビューつき）
ビデオ(Amazon.Japan廉価版)/Amazon.com
Soundtrack：(国内盤)/Amazon.com
書籍：『いつか晴れた日に―分別と多感』 (1996/05/01) キネマ旬報社
書籍：_The Sense and Sensibility : Screenplay & Diaries_
Amazon.Japan: Paperback/Hardcover
Amazon.com: Paperback/Hardcover
Amazon.UK: Paperback書籍：ジェイン・オースティン―「世界一平凡な大作家」の肖像
著者：大島一彦／中央公論社(中公新書) (1997/01/01) ISBN: 4121013433
(1995年 アメリカ 136分)
監督：Charles Jarrott
1526年イングランド国王ヘンリー八世は舞踏会でフランス宮廷帰りの美しい娘アン・ブーリンを見初め、跡継ぎの男子を産めない王妃キャサリン・オブ・アラゴンと別れてアンと再婚することをもくろむが、それは離婚を禁じるローマ法王とカトリック教会を敵に回す破門も辞さない行為だった。トマス・モアやフィッシャー司教など王に意見した聖職者も次々に処刑された。
多大な犠牲を払った再婚劇だったがやがて男子を産めないアンへの愛情も冷め、ヘンリーはジェーン・シーモアという娘に心を移す。楽師との密通やアンの実の兄ジョージとの近親相姦の疑いをでっちあげられて、1536年にロンドン塔の断頭台へ。娘のエリザベスが誰よりも偉大な女王になることを祈りつつ・・・豪華な衣装、宮殿がふんだんに登場する華麗なる歴史絵巻。
ヘンリー８世の二番目の妻。父はSir Thomas Boleyn、母はElizabeth Howard(第3代ノーフォーク公の妹）。1533年ヘンリー八世と結婚。1533年9月に娘をもうけるが（のちのエリザベス一世）1536年男児を流産。不貞の咎でロンドン塔に送られ、1536年5月19日Tower Greenにて処刑。ヘンリーはその11日後にアンの侍女だったジェーン・シーモアと結婚。
ケントのHever城で育ち、フランスの宮廷で娘時代を過ごした。アンの姉メアリーもヘンリー八世の愛人だったが、妊娠して捨てられている。そんな姉の姿を間近に見ていたアンは、ヘンリーの求愛を６年間も拒み続けた。キャサリンという妻がある限り、自分がヘンリーの子供を産んでも庶子扱いになってしまうからだ。後に処刑された時に娘のエリザベスは庶子の身分に落とされたので、エリザベス一世として即位した時にスコットランドの女王メアリー（ヘンリー八世の姉の孫）はエリザベスより自分の方がイングランド女王にふさわしいと主張した。
文字どおりカーディナル(=枢機卿)・レッドの衣に身を包んだウルジーは、ローマ法王の代理人であり、宰相であり、各地の大司教を勤める実力者でかなりの財産家だった。ハンプトン・コートで執務している姿が描かれている。
『ユートピア』を書いた宗教家で大臣。「国王の臣として、されどまずは神の下僕として」という言葉を残してヘンリー八世の離婚に反対して、ロンドン塔のBell Towerに幽閉された後処刑された。首はロンドン橋でさらしものになったという。詳しくは『わが命つきるとも』の解説をご覧ください。
最初の妻キャサリン・オブ・アラゴンはスペイン王フェルディナンドの王女で、ヘンリー八世の父ヘンリー七世の長子アーサーと1501年に結婚したが、半年も経たないうちにアーサーは死亡。キャサリンはスペインとの同盟関係を失いたくなかったヘンリー七世にそのまま留め置かれ、1509年にアーサーの弟ヘンリーと再婚した。ヘンリーは「兄の妻」と結婚した行為は近親相姦に当たるという事実を後から持ち出してキャサリンとの離婚に成功したが、同時にローマ法王の支持を失い英国国教会はローマカトリック教会から離脱することになった。これがイングランドの宗教改革の始まりである。当時ヘンリー八世の奢侈によって国家財政は疲弊しており、国王自ら英国国教会の首長になることによって教会に蓄積されていた財産を没収しわがものとすることができた。
３番目の妃ジェーン・シーモアが産んだ男子がエドワード六世として王位に即くが夭逝。ダドリー卿に担がれたジェーン・グレイが1554年に女王になるがわずか９日間でロンドン塔で処刑される。（参考『レディー・ジェーン』）
最初の妃キャサリンの娘がメアリー一世として即位し、メアリーの死後２番目の妃アン・ブーリンの娘がエリザベス一世として大英帝国の繁栄を築いた。（参考『エリザベス』）
当時の宮廷はグリニッジ宮殿
アカデミー衣装デザイン賞受賞
ハンプトン・コート宮殿、
1514年に完成したテムズ河畔にある宮殿。ウォータールー駅より30-40分ハンプトン・コート駅下車。ロンドン塔、
ヒーバー城（ケント州）
Richmond Park, Surrey
Royal Naval College
King William Walk,Greenwich, London SE10 9NNPenshurst Place
Penshurst,Tonbridge,Kent
Richard Burton .... King Henry VIII
Genevieve Bujold .... Anne Boleyn
Irene Papas .... Catherine of Aragon （ヘンリーの最初の妻）
Anthony Quayle .... Tomas Wolsey（枢機卿・ヨーク大司教・宰相）
John Colicos .... Thomas Cromwell （大臣）
Michael Hordern .... Thomas Boleyn （アンの父）
Katharine Blake .... Elizabeth Boleyn （アンの母）
Valerie Gearon .... Mary Boleyn （アンの姉）
Michael Johnson.... George Boleyn （アンの兄）
Peter Jeffrey .... Norfolk公爵 （アンの伯父）
Joseph O'Conor .... Fisher 大司教
William Squire .... Thomas More （人文学者・大臣）
Gary Bond .... Mark Smeaton （楽師）
Terence Wilton .... Harry Percy （アンの婚約者）
Dennis Quilley .... Weston （アンの密通相手と疑われる）
T.P. McKenna .... Norris卿（アンの密通相手と疑われる）
Lesley Paterson .... Jane Seymour （ヘンリーの3番目の妻）
Amanda Jane Smythe .... Baby Elizabeth （のちのエリザベス一世）
Nicola Pagett .... Princess Mary （のちのメアリー一世）
『とびきり愉快なイギリス史』
ジョン・ファーマン (著), 尾崎 寔 (翻訳) ちくま文庫 (1997/04/01) 筑摩書房『英国王室史話』(上) 森 護・著／中公文庫
(1969年 アメリカ 146分）
監督：Maria Ripoll
脚本：Rafa Russo
＊別題
邦題
・・・『雨の中の恋』原題
... Twice Upon a Yesterday
... The Man with Rain in His Shoes
... Lluvia en los zapatos
売れない俳優ヴィクターは、８ヶ月前に自分の浮気が原因で、6年越しの恋人シルヴィアと別れてしまったことを今でも悔やんでいる。「本当に好きだったのは彼女だけだった、もう一度やり直せたら・・・！」気がついた時にはすでに遅く、彼女は新しい恋人との結婚を決めていた。打ちひしがれるヴィクターの前に不思議な男たちが現れ、あの運命のノッティングヒル・カーニバルの日まで時間が後戻りしたのだったが・・・？
一筋縄では行かない運命の歯車。『スライディング・ドア』Sliding Doors(1998)にも似た、ちょっぴりほろ苦いラヴ・ストーリィ。
ポートベロー・マーケットで有名な、ノッティングヒルで８月最後の週末に催されるカーニバル。さまざまな人種が集うエスニック色あふれるもの。
ヴィクターが浮気を告白した日は、このカーニバルの群集を抜けて帰ってきた。
シルヴィアが駅で買い求めた新聞はこのイヴニング・スタンダード。(ヴィクターのことが一面に載っていた。)ロンドンで夕方になると街角で売られる夕刊紙で、手書きで一面の見出しを書き出した看板が人の目を引く。
BAFTA = British Academy of Film and Television Arts
英国エンターテインメント界の権威ある賞。オフィシャル・サイトはこちら。＞BAFTAこの作品で授賞式の会場となった豪華なホテルはどこでしょう？情報をお持ちの方はどうぞお寄せください。ちなみに1999年の授賞式は、Park Laneにある高級ホテルGrosvenor House Hotelで、1998年はレスタースクエアのPrince of Wales Theatreで行われました。
８月のノッティングヒル・カーニバルが登場する。
BAFTA授賞式のシーンに出てくる会場として
（情報提供：Naomiさん）21 Wellington Street,
London WC2E 7RQ
地下鉄のエスカレーター、運河、カムデンと思われるマーケットの場面など
レニー・クラビッツなど
"Piece of My Heart"
by Jerry Ragovoy & Bert Ferns
1998年Montreal World Film Festival 最優秀脚本賞(Rafa Russo)
Douglas Henshall .... Victor Bukowski (俳優)
Lena Headey .... Sylvia Weld (心理学者・ヴィクターの元恋人)
Penelope Cruz .... Louise (作家志望の女性バーテンダー)
Mark Strong .... Dave Summers (シルヴィアの婚約者)
Charlotte Coleman .... Alison Hayes (シルヴィアの親友)
Neil Stuke .... Freddy (ヴィクターの親友)
Eusebio Lazaro .... Don Miguel (スペイン人ごみ収集作業員)
Gustavo Salmeron .... Rafael (スペイン人ごみ収集作業員)
Elizabeth McGovern .... Diane (赤毛の女性バーテンダー)
ヴィクター役のダグラス・ヘンシャールは、ユアン・マクレガーも出演していたＴＶシリーズ『カラーに口紅』のベリー伍長役でおなじみ。
ペネロペ・クルスは、『ハイロー・カントリー』、『オープン・ユア・アイズ』など多くの作品で活躍するスペイン出身の人気女優。
印象的な赤毛のバーテンダーは、『鳩の翼』のエリザベス・マクガヴァン。
脚本を書いたスペイン人作家Rafa Russoは、万引き客としてカメオ出演。
（1998年 英＝スペイン 92分）
リンゼイ・アンダーソン監督作品。
厳しい校則と上級生の圧政に縛られた、イギリスの伝統的な全寮制パブリック・スクールで生活する主人公は、仲間や下級生の少年、コーヒー・ショップの女の子と革命を企てる。 そして生徒の父兄の集まる500周年記念行事に当日に破滅的な結末を迎える・・・
この映画が製作された時代背景には、60年代後半の世界的な学生運動の高まりがある。この作品のアナーキーな雰囲気もそういった時代の空気を反映している。
上級生は絶対的な権力を持ち、専用の奉仕する下級生がつく。「人に仕えることをしなければ、どうやって命令して良いのか分からない」からだそうだ。こういった伝統的なパブリック・スクールではお稚児さん趣味が珍しくなかったとか。（参考：『アナザー・カントリー』）
下級生たちが部屋でこっそりベイクド・ビーンズ(大豆をトマト味で煮込んだもの）の缶詰や、イギリス風の焼くとモウモウと煙の出るソーセージを食べている。食堂のシーンもあるが、かなり質素な食生活のようだ。
カンヌ映画祭グランプリ受賞作。
(その他)1999年度英国映画協会によるベスト100作品：12位にランクイン
Cheltenham, Gloucestershire, England
Aldenham School, Borehamwood, Hertfordshire, England
Cheltenham School, Cheltenhem, Hertfordshire, England
「時計仕掛けのオレンジ」での怪演で有名な主人公を演じるマルコム・マクダウェル以外は、それまでほとんど演劇経験がない新人と素人だった。
(1969年 イギリス 111分）
監督：アンソニー・ミンゲラ
原作：マイケル・オンダーチェ(ブッカー賞作家)
1940年代のイタリアと、1930年代後半のサハラ砂漠を舞台に物語は展開する。 顔に大火傷を負い、「English Patient（イギリス人の患者）」と名づけられた身元不明の男を看病する看護婦ハナ。 実はその男はハンガリー人のアルマシー伯爵で、イギリス人の美しい人妻との道ならぬ恋ゆえに傷を負ったのだった・・・。
たとえ灼熱の砂漠に来ていても、イギリス人たちはクリスマスの行事を欠かさない。 半袖の男がバグパイプを吹き、アルマシーたちもクリスマスにつきものの紙の冠をかぶっている。 イギリス式のクリスマス・クラッカーで遊ぶシーンもある。詳しくはこちら。
For the heart is an organ of fire…（心臓は炎と燃える器官だから…）
恋のために仲間を失い、夫を失い、友まで裏切ったふたり。主人公の負った火傷も、激しく燃え上がった恋の炎ゆえに…なのかもしれない。
1997年度アカデミー賞９部門受賞。
(その他)1999年度英国映画協会によるベスト100作品：５５位にランクイン
[イタリアの僧院にて]
Ralph Fiennes .... Laszlo de Almasy (ハンガリーの伯爵)
Juliette Binoche .... Hana (カナダ人看護婦)
Willem Dafoe .... Caravaggio (アルマシーに恨みを抱いているようだが・・・？)
Naveen Andrews .... Kip (シーク教徒の地雷処理技術者)
Kevin Whately .... Hardy (地雷処理技術者・Kipの相棒)[回想シーン：イギリス人たち]
Kristin Scott Thomas .... Katharine Clifton(Geoffreyの妻・アルマシーと恋におちる)
Colin Firth .... Geoffrey Clifton (Katharineの夫)
Julian Wadham .... Madox (王立地理院メンバー・アルマシーの相棒)Jurgen Prochnow .... Major Muller
原作：『イギリス人の患者』
マイケル・オンダーチェ著 土屋政雄(つちや・まさお)訳 新潮文庫脚本：『イングリッシュ・ペイシェント』
アンソニー ミンゲラ (著)青山出版社 単行本(1997/04/01)
(1996年 アメリカ 162分)
監督：Pat O'Connor
脚本：William Boyd。
ＮＹの画商に入ったイギリス人青年（ダニエル・デイ＝ルイス）が厄介ごとにまきこまれるコメディ。デイ＝ルイスの情けない姿がちょっとかわいそう。 テーマソングはもちろんスティング。
Daniel Day-Lewis .... Henderson Dores
Harry Dean Stanton .... Loomis Gage
Kent Broadhurst .... Sereno
Maury Chaykin .... Freeborn Gage
Matthew Cowles .... Beckman Gage
Joan Cusack .... Irene Stein
(1988年 アメリカ 90分)
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