食事を終え、車に乗って海岸の方へ。風がどんどん強くなってきて外を歩いていると吹き飛ばされそうだ。
まずはブライトンの象徴的存在Brighton Pier(1899年完成、West Pierが火事で廃墟になる前はPalace Pierと呼ばれていた)へ。このような遊技施設の付いたピア(桟橋)はブラックプールやイーストボーン等イギリスのビーチリゾートでよく見られるものだが、ブライトンのピアはとくに有名。遊園地、ゲームセンター、レストラン等さまざまな施設が入っている。
ブライトンの象徴的存在ということもあり、パレスピアは『ことの終わり(The End of the Affair)』 や、『さらば青春の光』等 ブライトンを舞台にした映画に登場する。
http://www.brightonpier.co.uk/
ブライトンピア入口 |
手前に観覧車も |
ブライトンピア |
海岸沿いの風景 |
ブライトン最古の桟橋ウェストピア(1866年建造)は改修のため1975年以来閉鎖されていたが、2002年12月の嵐で崩壊、翌年の火災により骨組みだけになってしまった。現在は廃墟のような姿でもの寂しい風情。 |
ブライトン一の老舗ホテル「ザ・グランド(The Grand)」は1864年にブライトンを訪れる上流階級のために造られたもの。現在でもブライトンビーチでひときわ目立つ威容を誇っている。 1984年のIRAによる爆弾テロ事件は有名である。当時の首相マーガレット・サッチャーが保守党の会合のためにこのホテルに宿泊していた際、首相の暗殺を謀ったIRAの爆弾テロの憂き目に遭った。サッチャー元首相は無事だったが5人の政治家やその家族が犠牲になった。メリル・ストリープがオスカーを獲った映画『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙(The Iron Lady)』にもこの爆破事件が描かれている。 http://www.devere-hotels.co.uk/hotel-lodges/locations/the-grand.html |
もうひとつ、映画『さらば青春の光(Quadrophenia)』でスティング演じるカリスマ的モッズ青年エースがベルボーイとして働いていたのが、このThe Grandである。あんなに格好良かったエースがベルボーイとして偉そうな客の荷物を低姿勢で運んでいた姿に失望した主人公がホテルの脇に停めてあったエースのオートバイを盗んでビーチーヘッドの白い崖に向かって走り出す・・・という場面があるのだが、そのバイクを停めてあった場所は現在もほとんど変わっておらず、映画の風景が蘇ってきた。
ホテル「ザ・グランド(The Grand)」 バイクが盗まれた場所 |
映画『さらば青春の光(Quadrophenia)』 左から4人目がスティング演じるモッズ青年エース |
若者に人気の街ブライトンではお手頃なレストランやファーストフード、カフェ等が所狭しと立ち並んでいる。一方通行がやたらに多いし、駐車場は見つけにくいので自動車で訪れるのはあまりお勧めできない。ロンドンから手軽に鉄道で来られる。
小道も混雑 |
おお、フリーメイソンの施設が |
帰りは幹線道路A27経由で。6月のイギリスは日が長いので、夕食後でもまだまだドライブが楽しめる。行きに観たウィルミントンのヒル・フィギュアや、チョーク層が露出した丘などを見ながらドライブ。21時頃宿に着いた。ここに宿泊する最後の夜。ハーブティーなどを飲みながらテレビを見たり雑誌を読んだり。
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