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タイトル*こ


『恋』 The Go-Between(1971)

監督:ジョセフ・ロージー
脚本:ハロルド・ピンター
原作:L.P.ハートリー

Story

原作はL.P. Hartleyの小説。20世紀初頭、Norfork(イングランド東部)の美しい田園風景を舞台に、身分違いに悩む恋人たちの姿を、その女性に憧れて恋文をことづかった少年の目を通して描く。数十年後に思い出の屋敷を訪れた紳士が見たものは・・・?原題の「The Go-Between」は「使者・仲介者」という意味。

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アフタヌーン・ティー

戸外でアフタヌーン・ティーを楽しむ光景が見られる。段重ねの皿にはスコーンやビスケット、ケーキなどがのっており、優雅なティーカップや銀食器で夏のひとときを過ごす。執事やメイドがかしずく、まさに上流階級のティー・タイム。

Norwichの町:

マリアンはレオ少年の服を誂えに一緒にノリッジに買い物に出る。ノリッジはヨーロッパで最も教会の多い町ともいわれており、中世の面影を残す石畳やチューダー朝の建物、現代風の建物などの調和した商業都市。原作の小説で「あんまり寺院の尖塔が高いので目が眩みそうだった」とレオ少年が言っているNorwich Cathedralの映像も登場。ノリッジのティー・ルームでは何やら白っぽいクリームがたっぷりかかった黒っぽいプディング(お菓子)を食べている。*イギリスでは「Pudding」はお菓子の総称

ファッション

女性たちは襟元の詰まった裾を引き摺るようなドレスを着ている。(i.e.『眺めのいい部屋』)夏らしく男性は麦わらのカンカン帽子をかぶる。水浴び用の水着は男女とも非常にクラシカルなかたちのもの。四角いバスケットを持って出かける。

クリケット

館の主人、客、使用人が一緒にプレイしており、女性たちは日傘を差して観戦。試合の合間にはお茶を楽しんだりしてのんびり夏の日を楽しんでいる。(他にクリケットが登場する作品『モーリス』『アナザー・カントリー』など)

クラッカー

アメリカのような円錐形のものではなく、イギリス式はふたりで両端を引っ張る形のもの。(この形のクラッカーが登場する作品:『イングリッシュ・ペイシェント』『オスカー・ワイルド』など)

お屋敷

階段の壁一面に由緒ありげな肖像画がかかっており、家具はどれもどっしりしたいいものを使用。温室のあるイングリッシュ・ガーデンも見物。

モデルとなったのは原作者のL.P.ハートリーが若い頃に滞在したDereham近郊のWest Bradesham Hallといわれる。

ボーア戦争

ヒューの頬に深く刻み込まれた傷痕はボーア戦争の時のもの。子爵である彼自身が戦争に赴いたのも「ノブリス・オブリージェ(=身分の高いものは社会的責任を負う)」の精神によるものだろうか。チャーチルもボーア戦争に出陣して英雄になった。
第一次ボーア戦争(1881-1884)、第二次ボーア戦争(1899-1902)
ボーア人とは、現在はアフリカーナーと呼ばれるオランダ系移民のこと。イギリス人と南アフリカの覇権を争った。

Awards

カンヌ映画祭パルムドール大賞(グランプリ)

(その他)1999年度英国映画協会によるベスト100作品:57位にランクイン

 

ロケ地:ノーフォーク地方、ノリッジ

Melton Constable Hall, Norfork

・・・お屋敷のロケ

Thornage, Norfork

クリケットの試合が行われた場所。HoltとMelton Constableの中間地点

Norfork Broads, Norfork

ノリッジの北東に広がるノーフォーク湖沼地帯。アーサー・ランサムの物語の舞台になったことでも知られる

www.norfolkbroads.com

Norwich, Norfork

Greenwich Park, London

参考:_On Location_ by Brian Pendreigh
Mainstream Publishing (16 October, 1995)

キャスト

Julie Christie .... Marian Maudsley
Alan Bates .... Ted Burgess (農園の小作人)
Edward Fox .... Hugh Trimingham (子爵・マリアンの婚約者)

Michael Redgrave .... Leo Colston (大人になってから)
Dominic Guard .... Leo Colston (少年時代)
Michael Gough .... Mr Maudsley (Marianの父)
Margaret Leighton .... Mrs Maudsley (Marianの母)
Richard Gibson .... Marcus Maudsley (Marianの弟・レオの友達)
Simon Hume-Kendall .... Denys
Roger Lloyd-Pack .... Charles
Amaryllis Garnet .... Kate

参考資料とソフト

imdb.com

『追放された魂の物語―映画監督ジョセフ・ロージー』
ミシェル シマン (著)日本テレビ放送網(1996/05/01)

(1971年 イギリス 111分)


『恋する女たち』 Women in Love(1969)

監督:Ken Russell
製作・脚本: Larry Kramer

Story

原作は発表当時大センセーションを巻き起こしたD.H. Lawrenceの小説。
19世紀初頭、イングランド中部の小さな炭坑町ベルドーヴァーの姉妹アーシュラとグドルーンは、それぞれルパートと炭坑主のジェラルドに惹かれていた。ルパートにはハーマイオニという恋人がいたが、彼女の機嫌を損ねたことから二人の関係は終わった。ルパートとアーシュラは急速に親しくなりやがて結婚するが、ルパートはジェラルドに男女の愛とは別の愛を求めていた。やがて4人はスイスのツェルマットに遊びに行くが・・・

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ルパートは「衝動に駆られ自然に行動することこそ真の紳士的なるものである」と定義する。裸で森の中を駆け巡り、植物を全身にこするつけたり、暖炉の光の中でジェラルドと裸でレスリング("日本式"ということだが)したり・・・と、自然との関わりを体現する。

アーシュラという名前は殉教者ウルスラによる。一方グドルーンというのは北欧神話の夫を殺した罪人の名。

ハーマイオニ:
豪壮なカントリー・コテージを持つ資産家の女性。強い意志と権力欲を持ち、すべてを支配したがる。彼女が企画したロシアン・ダンス(聖書のルツとナオミのエピソードをもとにしたもの)をルパートにぶち壊しにされ激しく怒る。

炭坑の風景:
坑道内の作業、炭坑夫たちが集まる野卑なパブの風景、顔を石炭で真っ黒にした炭坑夫たちの群像などが描かれる。炭坑主のジェラルドは炭坑の機械化を進め、坑夫の未亡人に石炭をやるような従来のならわしをやめようとして先代の父と意見が食い違う。

結婚式と葬式がそれぞれいくつか描かれる。葬式では英国人が好む讃美歌「Jersalem」が。

Awards

アカデミー主演女優賞(グレンダ・ジャクソン)

(その他)1999年度英国映画協会によるベスト100作品:87位にランクイン

ロケ地

Belper, Derbyshire

Nottinghamshire

North Yorkshire

Northumberland

County Durham

London

Zermatt, Switzerland

キャスト

Alan Bates .... Rupert Birkin (視学官)
Oliver Reed .... Gerald Crich (炭坑主)
Glenda Jackson .... Gudrun Brangwen (彫刻家)
Jennie Linden .... Ursula Brangwen (小学校教師)
Eleanor Bron .... Hermione Roddice (ルパートの前の恋人)
Alan Webb .... Thomas Crich (ジェラルドの父)
Catherine Willmer .... Christina Crich (ジェラルドの母)
Phoebe Nicholls .... Winifred Crich (ジェラルドの妹)
Sharon Gurney .... Laura Crich (ジェラルドの妹)
Christopher Gable .... Tibby Lupton (Lauraの夫)
Michael Gough .... Tom Brangwen (姉妹の父)
Norma Shebbeare .... Mrs Brangwen (姉妹の母)
Vladek Sheybal .... Loerke (ツェルマットで出会ったスイス人)
Richard Heffer .... Loerkeの友人

参考資料とソフト

imdb.com

 

(1970年 イギリス 英=米 131分)


『恋する予感』 An Awfully Big Adventure (1995)

監督:Mike Newell
脚本:Charles Wood
原作小説:Beryl Bainbridge

Story

第二次世界大戦が終わって間もないリバプール。ゲストハウスを経営する伯父夫婦と暮していた16歳の少女ステラは、時折ひとり公衆電話で母親に話し掛けるのを習慣にしていた。昔から演劇に憧れていて彼女は、ついに地方劇団の研究生に採用される。劇団の主催者メレディスに恋するが、ゲイである彼は彼女の気持ちに答えてやれない。行き場の失った想いをかかえたステラは、新しい演目の主演男優オハラと交際を始める。時間が経つにつれ、劇団内の対立、感情の行き違いが表面化していく。ステラに関する衝撃の真実が明らかになった時、オハラは・・・?!

ヒュー・グラント&マイク・ニューウェルの『フォー・ウェディング』コンビが贈るちょっぴりほろ苦いラブ・ストーリー。

 

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戦争の傷の癒えないリバプール

ステラがまだ幼かった1941年のリバプール(回想場面)は、空襲が絶えず悲惨な状態だった。戦争が終わった1947年も、まだ物資が充分ではなく、劇団は戦争で若手俳優を失っていた。女優のドーンも空襲の時に受けたショックでアルコール依存症になっていた。

気まぐれで残酷な男メレディス

モノクル(片眼鏡)がトレードマークの劇団主催者メレディスはゲイ。レクリエーション大会でも、相手チームの少年水兵に目を付けてニヤニヤ。ステラと同じ頃に入団した研究生のジェフリーとメレディスの間には何かあったらしく、彼を残酷なまでに邪険に扱う。メレディスは「自分を愛するものを食い物にする」男として描かれている。

P.L.オハラ

リバプールにはアイルランド系移民が多いので、彼もそのひとりなのだろう。劇団の壁には彼が『リチャード二世』を演じた時のピンナップが貼られている。

 

ロケ地

ダブリン(アイルランド)

Olympia Theatre, Dame street, Dublin
Richmond Hospital(リフィー川北岸)
Ricardo's Snooker Hall, Lower Camden Street
Green Street
Henrietta Street(オハラのフラットがある場所)

リバプール

Olympia Theatre, Dublin
Olympia Theatre, Dublin

 

キャスト

Alan Rickman .... P.L. O'Hara
Hugh Grant .... Meredith Potter
Georgina Cates .... Stella Bradshaw
Alun Armstrong .... Uncle Vernon (ステラの伯父)
Rita Tushingham .... Aunt Lily (ステラの伯母)
Peter Firth .... Bunny (舞台監督)
Prunella Scales .... Rose
Alan Cox .... Geoffrey (劇団研究生)
Edward Petherbridge .... St. Ives
Nicola Pagett .... Dotty Blundell
Carol Drinkwater .... Dawn Allenby (女優)
Clive Merrison .... Desmond Fairchild (劇団員・地元議員の甥)
James Frain

参考資料とソフト

imdb.com

VIDEO

Book
An Awfully Big Adventure
by Beryl Bainbridge

An Awfully Big Adventure
by Beryl Bainbridge
[Hardcover largepr edition ]

(1995年 イギリス 112分)


『恋の闇 愛の光』 Restoration (1995)

監督: マイケル・ホフマン・・・『真夏の夜の夢』『ソープ・ディッシュ』『オックスフォード・ラブ』
脚本:Rupert Walters
原作小説:Rose Tremain
衣装:ユージニオ・ザネッティ『危険な関係』『ラスト・エンペラー』『未来世紀ブラジル』

Story

クロムウェルによる清教徒革命が崩壊し、王政復古とともに華麗で退廃的な文化が花開いていた1663年のロンドン。 若き有能な医学生メリヴェルは国王チャールズ二世の愛犬を救った功で宮廷に召抱えられ、華やかな宮廷生活の中で快楽に溺れているうちにいつしか医学の道からも遠ざかっていった。ところが偽装結婚させられた王の愛妾シーリアに恋をするという過ちを犯し、王の逆鱗に触れ領地を没収された上に追放されてしまう。

失意のメリヴェルは昔の親友ピアースが働いているクエーカー教徒の精神病院に身を寄せ、再び医者としての情熱を取り戻してゆく。やがて患者のひとりキャサリンと愛を交わし身ごもらせたメリヴェルは彼女を連れて再びロンドンに向かうが、難産で母体は救えず赤子だけが残される。

おりしも疫病が席巻していたロンドンで、親友ピアースの名をかたって治療に当たっていたメリヴェルの噂を聞きつけて、彼と知らずに国王は病床にある愛妾シーリアの治療に呼び寄せるが・・・変革期のイギリスに生きたひとりの男の成長物語。

 

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原題"Restoration"

"Restoration"とは、「清教徒革命後の王政復古」であると同時に、「一度医学の道を捨てたメリヴェルが再び天職を取り戻したこと」、「王に取り上げられたBidnold Manorを取り戻したこと」も意味している。

清教徒革命と王政復古

清教徒革命とは、1642年にオリバー・クロムウェル率いる清教徒軍が王党派の軍隊を打ち破って起こした革命。時の国王チャールズ一世を公開裁判にかけ処刑してしまった(1649年)。王の諸警護の共和国時代はわずか10年余りで終わりを告げ、議会の決議によりフランスに逃れていた前国王の息子チャールズ二世が再び国王として迎えられた。ウェストミンスター・アビーに埋葬されていたクロムウェルの遺体は掘り起こされ、改めて対バーンで絞首刑の後さらし首にされた。

王政復古の時代は、革命によって閉鎖されていた劇場が再び幕を開け、文化や科学の面でも著しい発達を遂げた。カエルの解剖をしたり、メリヴェルとシーリアが望遠鏡で金星を見る場面も、当時の科学への関心を裏付ける一場面。

チャールズ二世

Charles II STUART, King of England(1630-1685)
父は清教徒革命で処刑されたチャールズ一世。母はフランス王女Henrietta Maria of France。
清教徒革命によってオランダに亡命していたが、1651年にスコットランドのスクーン宮殿でスコットランド王として戴冠した後、フランスに逃れていた。清教徒革命が終結した1660年にイギリス戻り、翌年ロンドンのウェストミンスター・アビーでイングランド王として戴冠式を行う。

"陽気な王様"というあだ名をもつ王は、1662年にポルトガル王女Catherine of Braganzaと結婚したものの、記録で確認できる愛人が13人、認知した庶子は14人にも上るというほど女性関係が多いことでも有名だった。映画の中で"シーリアが王にレディ・カースルメインや女優たちと手を切れと迫った"という台詞が出てくるが、「レディ・カースルメイン」とは、カースルメイン伯夫人Barbara Villiersのこと。王政復古当夜にチャールズの愛人となり、王妃付きの女官となり、ハンプトンコート宮殿で国王夫妻と愛人が同居するという奇妙な関係が続いた。"女優"というのはネル・グウィンやモル・ディヴィーズのこと。庶子は多かったが嫡子には恵まれなかったため、チャールズの死後王位は弟のジェームズ二世に渡る。

参考:『英国王室史話(下巻)』森護・著/中公文庫/(2000/03/01) 中央公論新社

風俗

長くカールしたかつらをかぶり、つけぼくろをつけるのは当時流行の風俗。

宮廷に召抱えられたメリヴェルがパイナップルをかじっている場面があるが、当時は貴重品だったこの熱帯のフルーツによって、富と権力を表している。

このころの庭園はトピアリーを多用した整形式庭園。

Bidnold Manor

レディ・シーリアの名目上の夫となることと引き換えに、ナイトの称号とともにチャールズ二世に下賜されたサフォーク(イングランド東部)の館、Bidnold Manorに、メリヴェルは一目で心を奪われた。清教徒から召し上げた館だという。

クエーカー(Quaker)教徒、清教徒(ピューリタン)

メリヴェルの親友ピアースはクエーカー教徒。クエーカーとは別名フレンド派とも言うプロテスタントの一派で、絶対平和主義を信条とする。16世紀末にイギリスのGeorge Foxによって始められ、間もなくアメリカに伝えられた。オートミール"クエーカー・オーツ"のパッケージに見られるような帽子と白襟の付いた質素な服装は良く知られており、病院のスタッフもこのような制服を着ていた。

清教徒とは、16世紀後半にスイス・ジュネーブの宗教改革を模範としてさらに徹底した改革を主張した英国教会内外の一派で、神学的にはカルヴァン主義に立つ。 英国国教会の基盤が固まってくるにつれ、非国教会派であるピューリタンが迫害されるようになり、やがて彼らは新天地を求めてメイフラワー号によるアメリカ大陸移住を決断する(1620年)。イギリス人に比べ伝統的なアメリカ人が保守的で自分にも他人にも高いモラルを要求するのも、このピューリタンの子孫であるという意識もあってからか。

『よくわかるキリスト教の教派』今橋朗・徳善義和・共著/キリスト新聞社(1996/05/01)

狂女キャサリンの夫

精神病院に収容されていたアイルランド人女性キャサリンの夫は、クロムウェル軍の兵士だったらしい。 彼女の狂気の原因は身ごもっていた子供を失い、夫に去られたことにあると説明されているが、おそらくイギリスからアイルランドに進駐してきたクロムウェル軍の兵士によって(暴行だったのか、進駐軍兵士との愛が芽生えたのかは不明だが)身ごもらされた、という境遇にあったのだろう。反革命勢力の拠点になっているとの理由で、クロムウェル軍はアイルランドに進駐し、土地略奪、カトリック教会の破壊、虐殺など暴虐の限りを尽くしたという。キャサリンもまた清教徒革命が産んだ犠牲者の一人といえる。

マザーグース「バンベリーまで木馬に乗って」

クエーカー教徒の病院を出て馬に乗って旅するキャサリンが口ずさむのは、マザーグースの「バンベリークロスまで木馬に乗って」という唄。

Ride a cock-horse to a Banbury Cross,
To see a fine lady upon a white horse;
Rings on her fingers and bells on her toes,
And she shall have music wherever she goes.

『マザーグース』1巻(講談社文庫)によると、Banbury Crossとはバンベリーの町に昔あった大十字架のことだとか。この大十字架はカトリック教会のシンボルだというので、16世紀から17世紀への変わり目に熱心な清教徒たちによって破壊されたという史実があるらしい。したがって、この唄は十字架が壊される前か、壊された後でもその記憶が生々しかった時代に作られたという説がある。 清教徒によって故郷を破壊されたキャサリンがうたうには、ぴったりの選曲だといえるのではないか。

ペスト(黒死病)の流行(1665年)

ペスト患者を出した家は感染の広がりを防ぐために閉鎖され、玄関のドアに赤いペンキで十字の印がつけられ、感染していない家族も含めて隔離のため押し込められるという非人道的な措置がとられていた。この時代にペストで命を落としたものは、ロンドンだけでも70万人以上。

ロンドン大火(The Great Fire of London)

1666年9月2日にロンドンを襲った大火は、7日間燃え続けるという未曾有の惨事となった。当時のロンドンは木造建築が多く密集していたため、火の回りも早かった。火元はPudding Laneのパン屋だと言われているが、定かではない。ロンドンにある大火記念塔(monument)の高さは62mで、火元となったPudding Laneまでの距離を表している。大火によって焼き尽くされたロンドンの市街地は、都市計画によって区画整理が進んだ。

 

ロケ地

Caerphilly Castle, Caerphilly, Mid Glamorgan, Wales

カーディフ近郊の13世紀の要塞。最も完全な形で残っている中世の城の一つで、垂直方向に対して10度も傾いている斜塔で有名

www.castlewales.com
www.caerphillycastle.com

Forde Abby & Gardens, Dorset

・・・Bidnold Manorの外観として

Mapperton House, Dorset

・・・Bidnold Manorの外観として

Brympton d'Evercy, near Yeovil, Somerset

・・・Bidnold Manorの内部として

Tretower Court, Powys, Wales

・・・クエーカー教徒の病院として
ウェールズ・クリックハウエル近郊・アバガベニー〜ブレコン間のアスク渓谷にある15世紀末の中世の建造物

Blenheim Palace, Oxfordshire

Awards

米アカデミー賞:美術賞(Eugenio Zanetti)、衣裳デザイン賞(James Acheson)受賞

キャスト

Robert Downey Jr. .... Robert Merivel (医師)
David Thewlis .... John Pearce (医師・メリヴェルの親友)
Sam Neill .... 英国王チャールズ二世
Polly Walker .... Celia Clemence(チャールズ二世の愛妾)
Meg Ryan .... Katharine(精神を病んだアイルランド人女性)
Ian McKellen .... Will Gates (Bidnold Manorの執事)
Hugh Grant .... Elias Finn (Bidnold Manorに派遣された画家)
Ian McDiarmid .... Ambrose (クエーカー教徒の病院Whittlesea Hospitalスタッフ)
Mark Letheren .... Daniel (クエーカー教徒の病院スタッフ)
Sandy McDade .... Hannah (クエーカー教徒の病院スタッフ)
Rosalind Bennett .... Eleanor (クエーカー教徒の病院スタッフ)
Benjamin Whitrow .... Merivelの父(手袋職人)

ロバート・ダウニー・ジュニア、メグ・ライアンといったアメリカ勢、NZを代表する俳優で国際的に活躍するサム・ニールを中心に、英国勢で脇を固めたキャスト。

参考文献・ソフト・関連商品情報一覧

imdb.com

『英国王室史話』森護・著/中公文庫/(2000/03/01) 中央公論新社
>>上巻下巻 (*チャールズ二世の項が収録されているのは下巻)

『マザーグース』谷川俊太郎訳/和田誠・絵/平野敬一・監修/講談社文庫
>>1巻2巻3巻4巻 (*バンベリークロスの唄が収録されているのは第一巻)

『よくわかるキリスト教の教派』今橋朗・徳善義和・共著/キリスト新聞社(1996/05/01)

原作:_Restoration : A Novel of Seventeenth-Century England_
by Rose Tremain (Paperback - December 1994)

Amazon.Japan:サウンドトラック/原作
Amazon.com: Video/Soundtrack/原作

 

(1995年 英=米 118分)


『恋はワンダフル!?』 The MatchMaker (1997)

監督:Mark Joffe

Story

大都会ボストンで上院議員マグローリーの秘書として働くキャリア・ウーマンのマーシーは、選挙戦の不利な形勢を逆転しようと、議員のルーツ探しのためにはるばるアイルランドの小さな村バリナグラへ派遣された。ところが町は年に一度の大イベント"お見合いフェスティバル"の真っ最中。理想のパートナー探しに町中がそわそわしているせいで、ルーツ探しは思うようにはかどらない。おまけにベテランのマッチメーカー(お見合い仲介人)は、元新聞記者でバーテンダーのショーンを勝手にマーシーとくっつけようと画策しはじめた。はたして議員のルーツ探しは成功するのか、そしてマーシーとショーンの恋の行方は・・・?

 

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アイルランド系アメリカ人

19世紀後半のジャガイモの凶作に端を発した大飢饉の。約200万人ものアイルランド人がアメリカやイギリスに移住した。
現在、アイルランド共和国の総人口は約350万人だが、アメリカには4,000万人のアイルランド系住民がいる。

移民の子孫ながら初めて大統領の地位に上り詰めたジョン・F・ケネディは、アメリカのアイルランド系住民にとっても、アイルランド人にとっても誇るべき英雄。Shannon空港にも、バリナグラにも、アラン諸島のパブにもケネディの肖像が飾ってある。マグローリーはケネディのような成功を夢見て、ルーツ探しでアイルランド系有権者の票を集めることを狙っていたのだ。ちなみにボストンもアイルランド系移民の子孫が多いので有名な街。

マッチメイカー

マッチメイカーとは、独身男女の世話を焼く職業的な結婚仲介人のこと。アイルランドの田舎町では、一生未婚で過ごす男女が多く、晩婚傾向にあったのでこうしたマッチメイカーの存在意義も大きかった。(1994年の統計によると、国全体でも結婚平均年齢は男性29.8歳、女性27.8歳。)
『静かなる男』(1952)にも、主人公が結婚するにあたってマッチメイカーが代理で相手の意向を聞きに行ったり、ふたりの交際を仕切る場面が。

マッチメイカーだけを専業にしているわけではなく、ダーモットは日焼けサロンを、ライバルのミリー・オダウはパブを経営していた。

バリナグラのお見合いフェスティバルには、日本人女性も参加していた。

空港の風景

Shannon空港からマーシーが乗り継いだおもちゃのような小さな飛行機はAer Arann社のもの。アメリカから来る飛行機はこのシャノン空港に着くことが多い。

歌と踊り

バリナグラ行きのバスの中では、突然「ダニー・ボーイ」の大合唱が始まる。アラン島のパブでも男たちが歌合戦を開いており、そこかしこで歌の場面が出てくる。また、アイリッシュ・ダンスのシーンも。

離婚の解禁

カトリックの国であるアイルランドでは、1995年まで離婚が法的に禁じられていた。ショーンとモイラが別れる意志がありながら離婚しないまま別居していたのも、この法律が関係していたのかも。(この映画の制作は1997年)

Paddy

アイルランドの守護聖人St. Patrickからアイルランド人のあだ名として使われることば。英国人をジョン・ブル、米国人をアンクル・サムと呼ぶようなものか。

ルーツ探し

土産物屋を経営するオコーナーは、この地域の血縁に関する資料を集めており、店の裏で家系図センターもやっている。ルーツ探しにやってくるアメリカ人観光客も少なくないのだろう。

Inish Mor/InishMore

「Inish」とは「島」の意味。アラン諸島最大の島。 Inish Morにはフェリーも出ているが、Aer Arann社の飛行機便も1日2往復出ている。(映画にもちらっとフェリーが映っている)ダーモット老人は島までの公共の交通機関はないと嘘をつき、なんとかショーンとマーシーをくっつけようと画策する。

この島にやってきた観光客かと思って攻撃してきた偏屈なオハラ老人は、ショーンが昔小学校で習ったゲール語(アイルランドの言葉)で話し掛けると、態度を軟化させる。ゲール語は義務教育の必須科目となっているが、日常的に話す人はわずか一割程度。ゲール語を話す人々が住んでいる地域をGhaeltachtと呼ぶ。

 

ロケ地

Roundstone, Co. Galway, Ireland

Galway湾周辺(アイルランド西岸部)
Connemara半島の小さな漁村Roundstone

イニシュモア(Inish Mor/InishMore)

オハラ老人に会いに、マーシーとショーンが訪れた島。
Aran諸島3島で最も大きい島(面積40平方キロ)で、人口約900人。
古代アイルランドの遺跡ドゥンエンガス付近の絶壁も撮影に使用。

 

音楽

"Rock'n'Roll Paddy" by Shane MacGowan
"Haunted" by Shane MacGowan
"She's the One"World Party
"Irish Heartbeat"Van Morrison and The Chieftains
"Bang On The Ear"The Waterboys
"Female of the Species"by Space

 

キャスト

Janeane Garofalo .... Marcy Tizard
David O'Hara .... Sean Kelly (Kelly's Hotelのバーテン)
Milo O'Shea .... Dermot O'Brien (マッチメーカー)
Denis Leary .... Nick (McGloryの選挙参謀)
Jay O. Sanders .... John McGlory (米上院議員)
Paul Hickey .... Declan Kelly (ショーンの弟)
Maria Doyle Kennedy .... Sarah Kelly(Declanの妻)
Saffron Burrows .... Moira Kelly (ショーンの妻・別居中)
Rosaleen Linehan .... Millie オダウ(マッチメーカー)
Claude Clancy .... Michael (マーシーに気がある)
Sinead Murphy .... Bettina (Kelly's Hotel従業員)
David Kelly .... O'Connor (土産物屋の主人)
Jimmy Keogh .... O'Hara (アラン諸島イニシュモアの老人)

David O'Hara(ショーン)
スコットランド・グラスゴー生まれ。これまでの出演作品:『ブレイブハート』『橋の上の貴婦人』『デビル』

Maria Doyle Kennedy(サラ)
ダブリン生まれ。これまでの出演作品:『ザ・コミットメンツ』、『ナッシング・パーソナル』、『モル・フランダース』、『ザ・ジェネラル』などに出演。

参考資料とソフト

imdb.com

OfficialSite:アスミック

Video

(1997年 米=英)


『広告業界で成功する方法』 How to Get Ahead in Advertising (1989)

製作総指揮ジョージ・ハリソン/デニス・オブライエン

監督・脚本ブルース・ロビンソン

主演のR・E・グラントとともに『ウィズネイルと僕』のトリオ

Story

広告業界のやり手エリート社員ハグリーは、オデキ・クリームの企画に煮詰まっていた。ある日彼の右肩に小さなオデキを発見。ストレスのあまり上司に暴言を吐き会社を辞めるが、オデキはどんどん肥大化して人面瘡のようになってしまう・・・広告業界に対する痛烈な皮肉の利いたブラック・コメディ(ホラーか??)

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郊外の立派な庭付き一戸建てからIntercityに乗ってロンドンのオフィスに通勤。ハグリーはいかにもヤリ手らしく会社で個室を与えられており、窓からビッグ・ベンが大きく見えるテムズ河沿いの社屋には高級感が漂う。妻はレンジ・ローバー(日本で一台数百万円する高級RV車)に乗り、美しいキッチンでブーフ・ブルギニヨンを作り、ドレスアップしてホーム・パーティをひらく・・・と恵まれていた主人公の生活が描写されるほど、のちに彼を襲う悲劇が強調される。

バス・ルームに飾られていた色とりどりのバス・ソルト(入浴剤)が飛び散るシーンが綺麗。

ハグリーが入院していた時の病院食のトレイには、しっかり塩・胡椒入れとHeinzケチャップの瓶が添えられていた。出された食事に塩胡椒をかけるのを料理人に失礼と考えるフランス人に対して、たいして味をつけずにただ焼いただけ・茹でただけの料理を供し食べる人が塩胡椒をふるのがイギリス式。(だからイギリス料理は味が薄いとかまずいなどと評判が悪いのだが)

音楽

「"おでき"をファッショナブルに見せるには?」という命題のもとに、顔中吹き出物だらけの歌手に歌わせたのは、ザ・フーの名曲「マイジェネレーション」

ラスト・シーンに流れるホルストの「木星」(組曲「惑星」より)がたまらない。この場面でバグリーが叫んでいる台詞は、ウィリアム・ブレイク作「エルサレム」の歌詞の最後の部分。

ロケ地

ビッグベン&国会議事堂

ランベス・ブリッジ

キャスト

Richard E. Grant .... Denis Dimbleby Bagley
Rachel Ward .... Julia Bagley (デニスの妻)
Richard Wilson .... John Bristol (Bagleyの上司)
Jacqueline Tong .... Penny Wheelstock (ジュリアの友人・太めな女性)
John Shrapnel .... 精神科医
Susan Wooldridge .... Monica (ジュリアの友人)
Hugh Armstrong .... Harry Wax
Mick Ford .... Richard
Jacqueline Pearce .... Maud
Pip Torrens .... Jonathan
Tony Slattery .... Basil
Rachel Fielding .... Jennifer
Pauline Melville .... Mrs Sylvia Wailace (Bagleyの家のメイド)
Roddy Maude-Roxby .... Dr. Gatty (バグジーの診察に来た老医師)
Joanna Mays .... Phillis Blokey
Tanveer Gilani .... Hospital Doctor
Joanna Mays .... Phillis Blokey
Sean Bean .... Larry Frisk (冒頭の会議室にいる男)
Terry Jones .... 電車に乗り合わせた男

参考資料とソフト

imdb.com

Video

(1989年 イギリス 95分)


Go NowGo Now(1995)

監督:マイケル・ウィンターボトム、脚本は『司祭』のJimmy McGovernと、自らも多発性硬化症と診断された体験を持つPaul Powell。

Story

ブリストルの工事現場で働く職人ニックは、休日には所属しているサッカー・チームの仲間と汗を流し、下品なジョークをとばして騒ぐ平凡だが幸せな日々を送っていた。 クラブで知り合った女性カレンと恋に落ち、生活を共にするようになった。

そんなある日ニックは工事現場で手の震えから道具を取り落としてしまう。 身体の痺れと視力の悪化。 悪い予感は現実のものとなり、彼は医師から多発性硬化症であることを告げられる。 それは再発と寛解を繰り返す難病で、原因は未だ解明されていないという厄介なものだった。

病気のためにサッカーのレギュラー・ポジションも奪われ、職も失い自暴自棄になりかけるニック。 そんな彼を見ていて昔の恋人と密会するカレン、ずけずけと平気で思いやりのないジョークを口にする仲間たち・・・はたしてニックは生きる希望を見出せるのか?

Check !

多発性硬化症(multiple sclerosis)

手足が痺れ再発と寛解を繰り返す難病で、原因は未だ解明されていない。日本ではまれだが、欧米では少なくない病気。天才的女流チェリスト、ジャクリーヌ・デュ・プレもこの病気で命を落としている。

多発性硬化症を扱った作品:

 

ロケ地

ブリストル

主人公二人がジョギングしている大きな吊り橋は、ブリストル名所のClifton Suspension Bridge(情報提供:Pocket Watchさん)

キャスト

Robert Carlyle .... Nick Cameron (難病の青年)
Juliet Aubrey .... Karen Walker (Nickの恋人)
James Nesbitt .... Tony
Sophie Okonedo .... Paula
Berwick Kaler .... Sammy
Darren Tighe .... Dell
John Brobbey .... Geoff
Sara Stockbridge .... Bridget

参考資料とソフト

imdb.com

DVD(国内盤)あり

(1996年 イギリス 83分)


『ゴシック』 Gothic(1986)

監督:ケン・ラッセル

ジュリアン・サンズ主演のご存知フランケンシュタイン物語。詩人バイロンの屋敷を訪ねたシェリーは悪夢のような一夜を過ごす。

ロケ地

Gaddesden Place

Gaddesden Placeは、James Wyattのデザインによって、1768年から1773年の間に立てられた。 Gade valleyを望む見晴らしの良い場所にある。
Gaddesden Place, Hemel Hempstead, HP2 6EX, ENGLAND

Wrotham Park, Barnet, Hertfordshire

 

キャスト

Gabriel Byrne .... Byron
Julian Sands .... Shelley
Natasha Richardson .... Mary Shelley
Myriam Cyr .... Claire (バイロンの恋人)
Timothy Spall .... Polidori (バイロンの主治医・後に作家に)
Alec Mango .... Murray
Andreas Wisniewski .... Fletcher
Dexter Fletcher .... Rushton
Pascal King .... Justine
Ken Russell .... (旅行者役でカメオ出演)

参考資料とソフト

imdb.com

Video

(1986年 イギリス 87分)


『コレクター』 The Collector (1965)

監督:William Wyler
脚本:Stanley Mann、John Kohn
原作:John Fowlesの小説。『フランス軍中尉の女』の原作もこの作家によるもの。

Story

蝶の収集が唯一の趣味という冴えない銀行員フレディは、サッカーの賭けで莫大な賞金を手にし、嫌な職場を辞め人里離れた一軒屋を手に入れる。以前から憧れていた美しい女性ミランダが、ロンドンのアートスクールに通っているのを見かけ、拉致監禁する。フレディは彼女に無体なことをするわけでもなく、ただじっと観察を続けるのだが・・・。

巨匠W.ワイラーによるサイコ・スリラー。

Check!

英国男の朝

会社も辞め賞金で悠々自適の生活を送っているフレディだが、自宅ではいつもネクタイを締めてきちんとしている。作家の故・森瑶子氏はイギリス人の夫が日曜日の朝でもネクタイを締めていたことに驚いたと書いているが、フレディの場合もまさにこの典型的英国男なのだろう。

朝になるとトレイにきちんと紅茶セットとシリアルを用意して、ミランダのベッドサイドまで運んできてくれる。

イブニング・スタンダード

画学生拉致事件のニュースが一面トップを飾っていた。ロンドンでよく読まれている夕刊紙。

歴史的建築物

ウィッカム大佐の説明によるとフレディが買ったチューダー朝の外観を持つ別荘は、クロムウェルによるローマン・カトリック教徒迫害の時代に、神父たちが隠れ住んでいた場所だとか。暖炉にも「1609」と刻まれているので、かなり歴史ある建築物であることが見て取れる。

フレディが地下室に電燈をとりつけていたのを見て、大佐は「古跡保存協会にしかられるぞ」とフレディをたしなめる。このような古い家は現状通りに住むことが義務づけられており、手を加えることを制限されている。

フレディのコンプレックス

フレディもミランダと同じレディング(Reading/ロンドン近郊)出身。貧しい銀行員を父に持ち、"ポッシュな"教育を受ける機会にも恵まれず、みずからもしがない銀行員となったことに劣等感を抱いている。銀行員というと日本では聞こえがいいが、イギリスの銀行員は(窓口業務など)それほどステイタスの高い職業ではない。

ロケ地

Kent

売家の看板に家主はタンブリッジ・ウェルズ在住とあるので、設定もKentのあたりか

London

地下鉄Horborn駅の外観
トラファルガー広場
Mount Vernon(ハムステッドあたり。ミランダを待ち伏せし拉致した場所)

Awards

1965年カンヌ映画祭:
主演男優賞(Terence Stamp)、主演女優賞(Samantha Eggar)

キャスト

Terence Stamp .... Freddie Clegg (元銀行員)
Samantha Eggar .... Miranda Grey (画学生・レディングの医者の娘)
Mona Washbourne .... Annie伯母さん
Maurice Dallimore .... ウィッカム大佐(隣人)

参考資料とソフト

imdb.com

Video

Bookなど
The Collector (Paperback)
The Collector(カセットテープ:朗読James Wilby)

(1965年 アメリカ 119分)


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