タイトル*
1998年英国映画祭公開時『ザ・ジェネラル』
製作・監督・脚本:ジョン・ブアマン・・・カンヌ国際映画祭:監督賞受賞
原作:Paul Williams 小説_ The General_
撮影:Seamus Deasy
1980年代にダブリンを騒がせた大泥棒「The General(将軍)」ことマーティン・カーヒルが、1994年ついにIRAの手によって暗殺された。カリスマ的影響力で幼なじみの仲間たちを手足のように動かし、大胆不敵にも総額6,000万ドルにものぼる盗みをはたらいたマーティン。ユーモアがありながら時にひどく残酷になったり、ふたりの妻(!)と子どもたちに惜しみない愛情を注いだり・・・有名な宝飾店強盗事件や、絵画窃盗事件などのエピソードを交え、敵でありながら奇妙な友情にも似た関係で結ばれるケニー警部との関係を絡め、稀代の大泥棒の半生を鮮やかに映し出す。
オリジナルは迫力溢れるスタイリッシュなモノクロ映像(全米公開時、東京英国映画祭での上映もモノクロ)だったが、残念ながら劇場公開されないままカラー版でビデオリリースされた。同じくマーティン・カーヒルをモデルにした作品にケヴィン・スペイシー主演の『私が愛したギャングスター』 Ordinary Decent Criminal (2000)がある。
本作品の主人公となったマーティン・カーヒル(マーティン・カールと聞こえるが)は、ダブリンに実在した窃盗団のカリスマ的ボス。実際のマーティンも、顔を隠すために常にスウェットシャツのフードを目深にかぶったり、手で顔を覆ったりしていたらしい。
監督のジョン・ブアマンの自宅も実際にマーティンの被害に遭い、壁にかかっていたゴールド・ディスクを盗まれたとか。映画の中でマーティンが割っているゴールドディスクはその時のものだろう。妻の妹を妻の合意の上で愛人にしており、この姉妹とマーティンは不思議な一夫多妻制を維持し、両方の"妻"にそれぞれ子どもを生ませている。窃盗団のボスでありながら、マーティン自身は酒もタバコもドラッグも無縁だったとか。
1994年8月18日、自宅近くの路上でIRAからの暗殺者に射殺される。
アイルランドの警察は「GARDA」と呼ばれているが、これは"The Guardians of the Peace(平和の守護者)"を意味する「GARDA Siochana」の略。
http://gov.ie/garda/angarda/
IRA(Ireland Republican Army=アイルランド共和国軍)・・・カトリック系武装組織
UVF(Ulster Volunteer Force=アルスター義勇軍)・・・プロテスタント系武装組織マーティンが宝石店の盗みに成功した時、その上前をよこせと言ってきたのはIRA。そして盗んだベイツ・コレクションを売却した相手はUVF。これらの経緯が積み重なってマーティンはIRAの恨みを買い、のちに暗殺されることになる。
後に妻となるフランシスもその妹ティーナ、そして長じてマーティンの部下となってゆくノエルらも、みなダブリン郊外Honeyfieldにある老朽化したカウンシルフラット(低所得者向け公営住宅)に住んでいた。マーティンたちは再開発のため立ち退きを迫られたが、断固として応じない。移転先としてKevin st.を提案されたが、"スラム街なんて失礼な!"と、高級住宅地であるRathmine(ラスマインへ)の引越しを希望する。
ガリーは、子供の頃司祭に性的虐待を加えられたという苦い思い出がある。映画『司祭』Priest (1994) でも描かれているようにカトリック聖職者の同性愛は(もちろん小児性愛も)ご法度のはずだが・・・
イギリスの女王エリザベスにせいに対するマーティンの皮肉:「彼女の先祖は無慈悲で残虐な大泥棒だし、税金も払わないんだ。彼女は俺のヒーローだ」 マーティン存命中は英国王室は税金を納める必要がなかったかもしれないが、後に財政事情の悪化により女王と言えども国家に税金を納めるようになった。
1986年5月21日、ダブリン郊外のラスバラ・ハウス(Sir Alfred Beit邸)から、フェルメールやルーベンス、ゴヤなど18点の絵画が盗まれた事件。被害総額5000万ポンドという当時史上最大の絵画盗難事件となった。絵画を処分するに当たって、マーティン・カーヒルはIRAとUVFの双方と接触したが、結局UVFとの交渉に応じることになり、IRAから恨みを買う。作中でも言及されているがSir Alfred Beitは南アフリカに持っているダイヤ鉱山で財を成したらしい。
The Russborough House
1952年にSir Alfred Beitはこのラスバラ・ハウスを収集している絵画のために購入。「女王様以外の個人が所有する唯一のフェルメール」を含む素晴らしいコレクションを所有していた。address:Russborough,Blessington,Co. Wicklow
http://www.gardensireland.com/russborough.html
http://www.wicklow.ie/traveltourism/attractions/russboro.html
フェルメールを盗みに行った時、わずかな仕事の合間にも魔法瓶に用意していた紅茶を飲んでくつろぐマーティン一味。この魔法瓶は昔ながらの内部がガラス製のものなので、のちに自宅前で彼が警察に転ばされたとき、ガシャンと音を立てて割れてしまった。
アイルランドのダブリンとその近郊を中心に撮影された。
・・・Hollyfieldでの子ども時代の場面。映画『ボクサー』The Boxer (1997)でのスラム街を撮影するために手を加えた街をそのまま使った。
カンヌ国際映画祭:監督賞受賞(ジョン・ブアマン)
イブニングスタンダード英国映画賞:作品賞受賞
Brendan Gleeson .... Martin Cahill
[マーティンの仲間]
Adrian Dunbar .... Noel Curley (マーティンの右腕)
Sean McGinley .... Gary Hannan (マーティンの右腕)
Eanna MacLiam .... Jimmy (スヌーカー台に手を打ち付けられる)[マーティンの家族]
Maria Doyle Kennedy .... Frances
Angeline Ball .... Tina[警察]
Jon Voight .... Inspector Ned Kenny
Pat Laffan .... Patrick Higgins巡査[回想シーン]
Eamon Owens .... 少年時代Martin Cahill
Aoife Moriarty .... 少女時代のFrances
Anne Kent .... マーティンの母
Donncha Crowley .... 司祭(1962年,少年時代)[その他]
Brendan Coyle .... UVF Leader
Pat Leavy .... Mrs Duggan (Garyの姑)
Neili Conroy .... Maeve (Garyの娘)
David Wilmot .... IRA暗殺者主演のブレンダン・グリーソンは「アイルランドの(ジェラール)ドパルデュー」とも称される、アイルランドを代表する俳優の一人。『マイケル・コリンズ』『ブレイブハート』『ザ・フィールド』などに出演。
オフィシャルサイト(英語)
http://www.spe.sony.com/classics/general/原作:_The General_by Paul Williams/The O'Brien Press ; ISBN: 0862784336
(1998年 アイルランド=イギリス 118分)
監督:Dick Clement
脚本:Dick Clement /Ian La Frenais
原作小説:Martin Waddell
ノッティング・ヒル界隈に暮らす無職のぐうたら男オトリーは、ついに大家に追い出され宿無しに。 やむなく一夜の宿を借りた友人ランバート宅で、その友人が殺されてしまい彼に容疑がかかる。しかしこの事件の背後には、国家機密をも巻き込んだダブル・スパイ事件が絡んでいることを知る・・・!
トム・コートネイ&ロミー・シュナイダーという豪華な取合わせが嬉しい、コメディ・タッチのスパイ・サスペンス。
オトリーなじみのノッティング・ヒルでは毎週土曜日にロンドン最大級のマーケット「ポートベロー・マーケット」が開かれる。銀器や小物、家具から楽器まで、ありとあらゆるアンティークのストール(出店)が軒を並べる。 こんな界隈で生きているオトリーは手癖が悪く、他人の家に行っても目に付いたものをすぐポケットに入れてしまうのだが・・・
大家とベッドにいたオトリー。モーニング・ティーは赤いラベルのTetlyだった。この後"家具つきの部屋(Furnished)なのに、備え付けの家具をみなポートベローの市で売ってしまった"と責められ、家賃を滞納していたこともあって下宿を追い出されてしまう。
ロロの家で開かれたposhできらびやかなパーティー。オトリーはひとりレコードジャケットに見入っているイモジェンの気を引くために、皿にベイクト・ビーンズ(大豆のトマト煮)を盛っていくが軽くあしらわれる。
追っ手をまくためにイモジェンと二人でゴルフ・クラブに車を乗りつけたオトリー。綺麗に整備された芝生,豪華なクラブハウスを舞台に大騒動。(このゴルフクラブがどこにあるのかご存知の方は教えてください)
運転免許を取るために教習中のオトリー。バックで脱輪するわ、坂道発進は出来ないわで悲惨な状況。このような運転テクニックしかないオトリーが繰り広げるカーチェイスはある意味非常に怖い。傍を「L」マークを付けた新米白バイの一隊が通りかかり・・・「L」マークは教習中を表すマーク。
オトリーが現金の受渡に連れて行かれたのは、地下鉄ノッティング・ヒル・ゲイト駅(セントラル・ライン)。 壁に広告額が並んだ長ーいエスカレーターでアタッシェケースを投げられる。 このエスカレーターは木製。このような木製エレベーターは地下鉄火災の影響で現在のロンドンではほとんど見られないが、このノッティング・ヒル・ゲイト駅には現在も残っている。
・・・Hadrian氏がナイトに叙せられる
Tom Courtenay .... Gerald Arthur Otley
Romy Schneider .... Imogen (諜報機関の女性)
Alan Badel .... Sir Alex Hadrian (諜報機関のお偉方)
James Villiers .... Hendrickson (ICSに寝返ったダブルスパイ)
Leonard Rossiter .... Johnson (殺し屋)
Freddie Jones .... Philip Proudfoot (秘密組織""。言動がカマっぽい)
Fiona Lewis .... Lin (Otleyの友人。Albertと船上生活を)
James Bolam .... Albert (Otleyの友人。Linと船上生活を)
James Cossins .... Geffcock
James Maxwell .... Rollo (パーティーの主催者)
Edward Hardwicke .... Eric Lambert(パーティーの晩Otleyを泊めてくれるが暗殺されてしまう)
Ronald Lacey .... Curtis
Phyllida Law .... Jean
Geoffrey Bayldon .... Inspector Hewett
Frank Middlemass .... Bruce
Damian Harris .... Miles(子ども)
Robert Brownjohn .... Paul
Maureen Toal .... Otleyの大家
Barry Fantoni .... Larry (ポートベローの銀器売り)
Bernard Sharpe .... Tony
Paul Angelis .... Constable
(1969年 イギリス 90分)
監督:Alfred Hitchcock
脚本: Charles Bennett/D.B. Wyndham-Lewis/John Michael Hayes
妻子を連れてモロッコを旅行していたアメリカ人医師ベン・マッケンナは、バスの中で謎めいたフランス人と知り合うが、翌日彼はマラケシュの市場で衆人環視の中暗殺されてしまう。マッケンナは、ベルナールの死に際にロンドンで暗殺計画があることを告げられ、レストランで知り合った英国人ドレイトンとともに警察に事情徴収に出向いたが、その間に息子は誘拐されてしまう。息子を取り戻すためにマッケンナ夫妻はロンドンに向かったが・・・?
ヒチコックのイギリス時代の作品『暗殺者の家』The Man Who Knew Too Much (1934)を自らリメイク。
剥製職人のアンブローズ・チャペル氏の工房があるのは、カムデン・タウンのBurdett streetという設定。 一方、アンブローズ・チャペル(=教会)があるのはベイズウォーターのAmbrose street(W2)。 どちらも実際に存在しないので、撮影がどこでされたかは不明。
息も詰まるような緊迫感あふれるコンサートの場面は、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで撮影された。 クラッシック音楽の殿堂として有名なホールで、毎年夏季には"プロムス"という呼び名で愛されているコンサートが開かれることでも知られている。
モロッコ:マラケシュ
ロンドン:
ロイヤル・アルバート・ホール(SW7)
www.royalalberthall.com#ここに登場するイギリスの空港は小規模なものなのでヒースローではないと思うのですが、ご存知の方がいらしたら教えてください。
ドリス・デイが歌う主題歌「ケ・セラ・セラ」は、米アカデミー賞・歌曲賞を受賞した。
スコアを作曲したBernard Herrmannは、ロイヤル・アルバート・ホールの指揮者として出演
James Stewart .... Doctor Ben McKenna (医師)
Doris Day .... Jo McKenna(Benの妻・元歌手"Jo Conway")
Christopher Olsen .... Hank McKennaBrenda De Banzie .... Lucy Drayton
Bernard Miles .... Mr Drayton
Reggie Nalder .... 暗殺者Daniel Gelin .... Louis Bernard(モロッコで出会った謎の男)
Ralph Truman .... Buchanan(英国公安部長)
Alexi Bobrinskoy .... 某国首相(1956年 アメリカ 120分)
ビデオタイトル:『ジャニス・ベアードのOL日記』
監督・脚本:Clare Kilner
共同脚本:Ben Hopkins
撮影:リチャード・グレートレックス「恋におちたシェイクスピア」
編集:メアリー・フィンレイ
衣装:ミッシェル・クラプトン
美術:ソフィー・ベッカー
スコットランドはエディンバラ郊外の田舎町リヴィングストンで生まれ育った冴えない女の子ジャニス・ベアード。 彼女の父はジャニスの出産に立ち会って急死、母はそれが原因で鬱病にかかり以後23年間自宅から一歩も出られない。 ジャニスは母親の興味を何とか外に向けようと少女の頃から空想話、ホラ話を聞かせていたが、症状は一向に改善しないまま。 そんな母の治療費を稼ぐために、彼女は思い切ってロンドンに働きに出る。
スキルもなく変わり者のジャニスだったが、偶然出会った幼なじみのヴァイの紹介で、大企業ケンドン・モーターズ社の秘書室に契約社員の口を得る。 お局様が仕切る女の園で、ひとりはみ出し者の"テンプ(契約社員)"という立場は辛いけれど、メール・ボーイのショーンとのロマンスや持ち前のファイトで明るく乗り切り、相変わらずの妄想癖・虚言癖で周囲を振り回す。 しかし社運を賭けた新車発表会を前に緊張感が高まる社内で、産業スパイの疑惑が浮上し、ジャニスも知らず知らずのうちに騒動に巻き込まれることに・・・
実際に8年間にわたる派遣OLを経験してきたクレア・キルナーの劇場公開映画デビュー作。
原題にある「45 Words Per Minute」とは、タイプできるスピードのこと。つまり1分間に45語しかタイプできない「使えない」OLだと暗に言っているのである。
ジャニスの空想のなかに登場する(ジャニスが三年連続受賞したと)この賞は、主に若手の現代芸芸術家を対象にした権威ある賞。
秘書室で一番の下っ端ジャニスは、お茶汲み(紅茶)をやらされることに。カラフルに並んだマグカップを前に「○○さんは砂糖1つにミルクが・・・」と、各人の好みを全部覚えなければならない。 (参考:『グレアム・ヤング毒殺日記』 The Young Poisoner's Handbook(1995))日本のOLは紅茶の砂糖控えめだが、イギリスでは砂糖ふたつがデフォルトらしい。
ここで使っているティーバッグのブランドはテトリー。取っ手が二つに割れて最後までぎゅっと紅茶が搾り出せて便利。牛乳は2パイント(約1リットル)のプラスチックボトルに入っているものが用意されている。
ショーンとのデートの待ち合わせ場所はパブ。先に来ていたショーンのテーブルの上には、おつまみのクリスプス(ポテトチップ)とギネスビール。 ジャニスはアマレットを飲みたいと言うが、そんな女の子向けのリキュールを頼むのは男にとってとても恥ずかしいこと。
こてこてのスコットランド弁まるだしでしゃべるジャニスの存在は、ロンドンの一流企業では浮きまくり。 ショーンやお局のジュリアにも訛りのことを指摘されている。
なお、日本の各種メディア・オフィシャルサイトにはジャニスが「グラスゴー出身」と書かれているが、故郷の町リヴィングストンはエディンバラの近郊(West Lothian)。
「イーストエンド生まれの、学歴もない(*注)冴えない社内便配達係」の自称"ショーン・ムーア"(女王陛下のスパイ007を演じた、ショーン・コネリー+ロジャー・ムーア?)だが、その正体は・・・
*"学歴がない"ことを上司のオブライエンは「履歴書によると奴はGCSEを三つしか取っていない(字幕:"中卒だ")」と表現している。GCSEとはGeneral Certificate of Secondary Educationの略。しかしサルサ・パーティーの会場で、彼と大学で同窓だったと言う男に声をかけられているので、実は高学歴らしい。
本名は「ショーン・タウンゼント」というのだが、名も姓もいかにもアイルランド系。
Truman Brewery跡, Brick Lane, London(E1)
Brick LaneとHanbury Streetが交わるところにあるビール会社Black Eagle Brewery(創業者Ben Truman)跡。 ブリックレーンは蚤の市が立つことで有名で、近隣はバングラディシュ移民が多く住むエスニック・テイストあふれる地域。
Christal Palace, London(SE26)
・・・新車発表会のパーティー会場
Eileen Walsh .... Janice Beard
Sandra Voe .... Mimi(ジャニスの母・空間恐怖症)[ケンドン・モーター社・秘書室]
Patsy Kensit .... Julia (秘書室長・お局さま)
Frances Gray Violet(ジャニスの親友・愛称ヴァイ)
Sarh McVicar .... Tracy
Zita Sattar .... Jane
Mossie Smith .... Dolores
Armelia Curtis .... June[ケンドン・モーター社]
Rhys Ifans .... Sean Moore(デリバリー・ボーイだが実は・・・)
David O'Hara .... O'Brien(部長)
Eddie Marsan .... Mr Tense(開発担当)Robbie Barnett .... ジャニスの父
Amy Lynch .... ジャニスの少女時代
Laura Lumley .... ヴァイの少女時代
Paul Jones .... ショーンの少年時代
オフィシャルサイト
http://www.daiei.tokuma.com/JANICE/
(1999年 イギリス 81分)
監督:Paddy Breathnach
原作脚本:Simon Beaufoy "Never Better"
2000年度全英ヘアドレッサー選手権大会の会場に選ばれたのは、ヨークシャーの小さな田舎町キースリー。この町で理髪店を営むフィルもかつては全英大会2連覇を果たした伝説的なヘアドレッサーだったが、三連覇を目前にした大会前夜に妻のシェリーが自分のヘアモデルサンドラと駆落ちしてしまったことで絶望し、現在はしがない理髪店主として息子ブライアンと小さな店を切り盛りしていた。 シェリーはサンドラとともに同じ町でヘアサロンを開業していたが、傷心のフィルとは10年も絶縁状態。しかし地元でヘアドレッサー大会が開催されることを知り、もう一度「家族」として一緒に出場することをもちかける。シェリーがコンテストに賭けていたのはある理由があったのだが・・・
一日目の審査が終わり、ヘア・サロン"The Cut Above"に戻ってきたAllen家の面々。 サンドラは話しながらフィッシュ&チップスを食べている。
ヨークシャーらしく、キースリー郊外には羊の大群が。 道の両側に積み上げられた石垣が印象的。
町のホテルにあぶれたレイたちがたどり着いたのは、郊外のファームハウス。おりしもおじのバートン氏を亡くしたノアが葬式を出しているところだった。ファームハウスはB&Bのような一泊朝食つきの宿。 田舎の風情が楽しめる。
舞台設定は西ヨークシャーのキースリーだが、この映画の撮影にキースリーは一度も使われていない。脚本のSimon Beaufoyもキースリー出身。
Batley, West Yorkshire
・・・フィルやシェリーが経営する美容院がある通りDewsbury, West Yorkshire
・・・ヘアドレッサー選手権参加者が集まる建物の外観Bradford City Hall, West Yorkshire
・・・町長がマスコミに発表を行う場面
www.bradford.gov.uk/about/cityhall.html
www.visitbradford.comBethnal Green Town Hall, London
ブライアンが仕事の練習をする葬儀社の部屋Stratford Town Hall
・・・キースリーの最高級ホテルのロビー
(ロンドン東部郊外Newham近くの?オフィシャルサイトの文面からはロンドンの"ストラットフォード"と読み取れるが詳細データなし)Shoreditch Town Hall内部, London
・・・コンテスト会場
www.shoreditchtownhall.org.uk
Alan Rickman .... Phil Allen (理髪店主)
Natasha Richardson .... Shelley Allen(Philの元妻・"The Cut Above"美容師)
Rachel Griffiths .... Sandra(Shelleyの恋人・Philの元モデル)
Josh Hartnett .... Brian Allen(PhilとShelleyの息子)Bill Nighy .... Raymond Robertson (サウスロンドン代表カリスマ美容師・Philをライバル視)
Rachael Leigh Cook .... Christina(Rayの娘。母はアメリカ人)
Hugh Bonneville .... Louis (Rayの助手)Warren Clarke .... Tony (能天気なキースリー町長)
Rosemary Harris .... Daisy(老人ホームの老婆)
Heidi Klum .... Jasmine (Kilburn Cuttersのモデル)
Peter McDonald .... Vincent (ウェストロンドン代表Kilburn Cutters美容師)
Michael McElhatton .... Robert (Kilburn Cutters美容師)
David Bradley .... Noah (Rayたちが泊まったファームハウスの主人)
Ben Crompton .... Saul
Ann Rye .... Margaret(ノアの妻)
Ray Emmet Brown .... TJ (バーミンガム代表"The Style Warriors")
Oliver Ford Davies .... Doctor Robert Hamilton(Shelleyの担当医)
Elizabeth Woodcock .... Sharon(Philのモデル候補・紙が緑色に)大会三連覇を狙うサウス・ロンドンの個性的な美容師を演じたBill Nighy(ビル・ナイ)は、『スティル・クレイジー』 Still Crazy (1998) での怪演が記憶に新しい。
ジョシュ・ハートネット&レイチェル・リー・クックの出演でハリウッドの観客を意識したか・・・?
オフィシャル・サイト
Intermedia Film
www.blow-dry.co.uk
www.gaga.ne.jp/shampoo/Yorkshire Film Commision
www.ysc.co.uk
(2001年 イギリス 95分)
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