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タイトル*


『アシッド・ハウス』 The Acid House (1998)

監督:Paul McGuigan
原作・脚本:Irvine Welsh

Story

[The Granton Star Cause(グラントンスターの利益)]

ボブ・コイルは欲しいものはすべて持っていると思っていた−−可愛い恋人、職、両親のもとでの安楽な生活、サッカーチームでプレイする充実した瞬間。しかしある日突然その全てを失ってしまったのだ。いきつけのパブでやけ酒を飲んでいると、隣にやってきた冴えない男は自分を神だと名乗り、自分の失敗をすべてボブに肩代わりさせようと宣告するが・・・?怠惰な主人公に訪れた衝撃的な運命を描いたブラックコメディ。

[A Soft Touch(カモ)]

人の良すぎるジョニーは、いつも周囲の人々に翻弄されてばかりいる。臨月の新妻カトリーナは美しいがたいへんな尻軽。ふたりの結婚披露宴に集まった男性招待客はみな彼女とベッドを共にしたことがあったくらいで、お腹の子も誰が父親だか分かったものではない。さて無事出産を終えたものの、母親としての自覚が足りないカトリーナはすぐに挑発的な格好で夜遊びに出かける。そして彼らのフラットの上階にラリーというとんでもない男が引っ越してきたことから、事態は悪化の一途をたどり・・・

[The Acid House(アシッドハウス)]

ココはドラッグ好きな熱狂的なヒブズ(サッカークラブ)のサポーター。恋人のカースティは彼を辛抱強く見守るが、早く結婚して落ち着きたい今日このごろ。ある晩ココがLSDでトリップしている最中に雷が落ち、ちょうど同じ頃に産み落とされたミドルクラスの夫婦の赤ちゃんと心が入れ替わってしまう。カースティーは赤ん坊のようになってしまったココの世話をし、赤ん坊の母親ジェニーは我が子がコテコテのエジンバラ弁を喋り出すのにびっくり仰天・・・?!

 

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パブとサッカー

このオムニバス3作に共通して登場するのは「パブ」と「サッカー」だろうか。

パブ:
"グラントン・スター"では負け試合後にチームのみんなとパブに繰り出して憂さを晴らし、"カモ"ではジョニーがスヌーカーに興じているところから物語が始まり、"アシッドハウス"ではヒブズのサポーターたちが騒いでいるパブでクライマックスを迎える。

サッカー:"グラントン・スター"の主人公はサッカー選手、"アシッドハウス"の主人公は熱狂的なサポーター、"カモ"の主人公は上の階の住人にTVを奪われ、サッカーの好カードを見られないという事態に。

サッカークラブ"グラントン・スター"

グラントン・スターは三部リーグに低迷しているという弱小チームで、試合場のゴールにもネットが張られていないというお粗末さ。

ボブの両親

「23歳はもう親元にいる歳じゃない」と、早く夫婦水入らずの生活をしたいと望むボブの両親。結婚するまで親元で暮すことが多い日本と違って、イギリスでは高校を出る年齢になると親から独立し一人暮らしをするのが一般的だとか。歌手のモリッシーも"二十歳を過ぎてもまだ親と同居してるマザコンだった"などと言われていたくらいだ。
実家から追い出されることになったボブに、神は「ご両親は欲求不満を募らせているのに、お前ときたら平気な顔で"ブルックサイド"や"コロネーションストリート"を観ていたんだ!」と説教する。「ブルックサイド」はマンチェスターを舞台にした、「コロネーション・ストリート」はを舞台にしたシットコム(連続コメディドラマ)。

Irn-Bru

ボブの彼女がベッドサイドにおいていたペットボトルは、スコットランドの国民飲料(?)Irn-Bru。派手なオレンジ色の炭酸飲料で、めちゃくちゃ甘ーい。

フィッシュ&チップス

ひとりフィッシュ&チップスを食べているケブの部屋に忍び込んだボブ。イギリス人は普通モルト・ヴィネガー(酢)と塩を振って食べるのが好きだが、ケブはケチャップをかけて食べている。

インド料理のテイクアウェイ

ボブの彼女、イブリンは部屋で新しい彼氏といちゃついている時に、枕元にあったのはインド料理店からのテイクアウェイ(お持ち帰り)。このようにアルミホイルを分厚くしたような四角い器に入れてくれることが多い。イギリスの二大人気テイクアウェイはインド料理と中華料理だろう。

サッカークラブ「ヒブズ」

「ヒブズ」とは、Hibernian Football Clubの愛称。
エジンバラを本拠地とする1875年にアイルランド移民によって創立されたサッカー・クラブ。ココたちヒブズのサポーターが集まるパブではTV中継を見ながら大騒ぎ。
>>Official Site:Hibernian FC
http://www.hibs.co.uk

原作『アシッドハウス』について

『トレイン・スポッティング』のアーヴィン・ウェルシュ初の短編集。
邦訳:『アシッドハウス』アーヴィン・ウェルシュ著/池田真紀子訳
青山出版社/ISBN:4900845752

キャストについて

カメオ出演:
アーヴィン・ウェルシュ・・・冒頭でゴミ掃除している公園管理人役として。アーヴィン・ウェルシュ自身この場面が撮影された公園で管理人として働いていたことがあるとか。

パット・スタントン・・・ヒブス(Hibernian Football Club)の伝説的なキャプテンとして知られるスタントンは、試合後のGranton Star選手が集まるパブでバーマン役で出演。

 

ロケ地

エジンバラ、グラスゴー(スコットランド)

原作はエディンバラの中でもワーキング・クラスの人々が多い地域(北エディンバラPilton area)を中心に描いた短編集。『アシッドハウス』が出版された1994年当時のこの地域の失業率は、男性28%・女性9%と平均を大きく上回っていた。

音楽

"Insect Royalty"by Primal Scream
"Break"by The Gyres
"Nothing to be Done"by The Pastels
"Sweetest Embrace"by Barry Adamson & Nick Cave
"Thisiscarbootechnoodiscotechnobooto"by Bentley Rhythm Ace
"You'll Never Know"by Soul Renegades with Texas
"Precious Maybe"by Beth Orton
"Hot Love"by T-Rex
"Slow Graffiti"by Belle and Sebastian
"I Still Miss You"by Arab Strap
"Going Nowhere"by Oasis
"Leave Home"by The Chemical Brothers
"Bobby Dazzler"by The Sons of Silence
"Claiming Marilyn"by Death in Vegas
"Toujours L'Amore"by Dimitri from Paris
"On Your Own"by The Verve
"Leave Home" (Underworld mix 1)by The Chemical Brothers

キャスト

[The Granton Star Case]
Stephen McCole .... Boab(23歳・輸送会社勤務)
Maurice Roeves .... 神
Garry Sweeney .... Kev (キャプテン)
Jenny McCrindle .... Evelyn (ボブの4年越しの彼女・20歳)
Simon Weir .... Tambo (ボブのチームメイト)
Alex Howden .... Boab Snr (ボブの父)
Annie Louise Ross .... Doreen (ボブの母)
Stewart Preston .... Rafferty (ボブの上司・輸送会社の主任)

[A Soft Touch]
Kevin McKidd .... Johnny (カトリーナの気弱な夫・スーパー勤務)
Michelle Gomez .... Catriona (ジョニーの妻)
Gary McCormack .... Larry (乱暴な隣人)
Tam Dean Burn .... Alec (カトリーナの兄・乱暴者)
Alison Peebles .... ジョニーの母

[The Acid House]
Ewen Bremner .... Coco Bryce (ヒブズのサポーター、"シティボーイ")
Arlene Cockburn .... Kirsty (Cocoの婚約者)
Martin Clunes .... Rory (Jennyの夫)
Jemma Redgrave .... Jenny (Roryの妻・妊婦)

参考資料とソフト

imdb.com

Official Site
Film Four/Zeitgeist Films/日本語

(1998年 イギリス 111分)


『あなたがいたら/少女リンダ』 Wish You Were Here (1987)

監督・脚本:David Leland・・・『スカートの翼広げて』

Story

1950年代、第二次大戦が終わって間もないイングランド南部の港町。16歳の少女リンダは早くに母をなくし、妹とともに男でひとつで育てられている。父に対して鬱屈した想いを抱く彼女は、口が悪くてエキセントリックな性格が災いしてか、転々と仕事を変えて、周囲をやきもきさせていた。淋しさの裏返しか時には露出狂のようなことをして男性の関心を惹くことも。揺れ動く気持ちを振り切るかのように男性経験を重ねるが、ある時、自分が妊娠してしまっていることを知るが・・・。思春期にもがき苦しみながらも、やがて進むべき道を見つけて行く少女リンダの成長を描く。ラストシーンの晴れやかな表情が忘れられない。

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swear wordsの数々

リンダの口から飛び出してくるスラング、汚い言葉のボキャブラリーの豊かさには驚くばかり。しかし、精神科医がABC順に、汚い言葉を言わせていった時に「C」のところで、カ・・・(おそらくC**tのこと)と言いかけて止めるところに、少女らしいはにかみも。また、「F」で始まる言葉(おそらくf**k)を言うのを拒んだのも、背伸びしていながら実は傷つきやすい心の裏返しでこういった言葉を口にしていたのではないかとうかがわせる。

防毒マスク

第二次大戦が終わって間もないという時代設定もあって、どこの家にもこうした防毒マスクがあったのだろう。戦中は子供たちに携帯が義務づけられていたとか。周囲の人間質から頑なに自分を守ろうとしていた幼い少女の心を表しているようで切ない。

フィッシュ&チップス

父に連れられてリンダと妹がフィッシュ&チップス店に行く場面が。好みの魚は何がいいかと訪ねられ、妹はCod(鱈)がいいと言ったが、リンダは・・・
後に、リンダは移動フィッシュ&チップス屋台のアルバイトをする場面もある。Open or Close(ここで食べますか?それともお持ち帰り?)と聞いて、その場で食べる客には袋に入れず新聞紙に包んで渡す。カウンターにはF&Cに欠かせないモルト・ヴィネガーも見える。

映画館

海辺で出会ったお男の子と映画館に出かけたリンダ。映画が終わると、会場には国歌「God save the Queen」が流れていた。内装も立派で、豪華な映画館。

フリー・メイソン

リンダの父は、自分がひとかどの人物(respectable man)であることの証拠として、フリー・メイソンの会員であると言っていた。

吉村正和・著『フリーメイソン』には次のような説明がある。(58-59p)

「現実にフリーメイソンに加入したのは、その土地の貴族・上層市民(新興ブルジョワ階級)・知識人・芸術家がほとんどであり、教養・資産に恵まれない市民層(労働者階級)がフリーメイソンに参加することはきわめて稀であったといえる。」
「フリーメイソンい参加するにはまとまった入会金が必要であり、集会に参加するための余暇をもつ階層もおのずから限られていた。」

参考:『フリーメイソン』吉村正和・著/講談社現代新書

アフタヌーン・ティー

リンダは、優雅なカフェでウェイトレスの職にも就いた。白い柱が印象的な瀟洒な建物で、ピアノの生演奏も。綺麗な帽子をかぶった老婆たちが結ったりとお茶を飲んでいる子の綺麗なティールームで、リンダはこともあろうに・・・

ロケ地

Worthing, West Sussex

Brighton

Awards

1987年カンヌ映画祭国際映画批評家連盟(FIPRESCI)賞・受賞(David Leland)
1988年英アカデミー賞・脚本賞受賞(David Leland)
主演女優賞(Emily Lloyd )、ベストスコア賞(Stanley Myers )ノミネート

キャスト

Emily Lloyd .... Lynda Mansell
Geoffrey Hutchings .... Hubert (Lindaの父)
Chloe Leland .... Margaret (Lindaの妹)
Tom Bell .... Eric(父の友人)
Jesse Birdsall .... Dave(バス車掌・初体験の相手)

参考資料とソフト

imdb.com

 

(1987年 イギリス 91分)


『アンジェラの灰』 Angela's Ashes (1999)

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『アンダー・ザ・スキン』Under the Skin (1997)

監督・脚本:カリーニ・アドラー(新人女流監督)
撮影:バリー・エイクロイド

Story

19歳のアイリスとその姉ローズは、突然の母の病死によって打ちのめされていた。母のお気に入りはいつだって姉のローズの方。愛されたいのに充分愛されないまま母を失ったアイリスは、遺品のカツラと毛皮のコートを身につけ、娼婦のような化粧をして街をさまようようになる。幸せな結婚をして妊娠中の姉との衝突。恋人のGaryとも逢わなくなり、行きずりの男たちと次々に身体を重ねるようになる。アイリスとローズの関係は、そしてアイリスの母への想いはどこに行くのか…?

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遺失物取扱所

友人のVronの誘いでIrisが勤め始めたのは、交通局の遺失物取扱所。忘れ物の傘や携帯電話がうずたかく倉庫に積まれているのはどこの国でも同じか。

テスコ

ローズの夫フランクは、臨月の妻にさまざまな心遣いを見せる。アイリスが訪れた時にちょうど帰ってきたフランクの手には、スーパー「Tesco」の大きな買い物袋が。

ロケ地

リバプール

音楽

アルーフ、マッシヴ・アタックなど。
最後にサマンサ・モートンが歌う曲はギルバート・オサリバンの『Alone Again』

Awards

1997年トロント国際映画祭:批評家賞受賞
1997年エディンバラ国際映画祭:イギリス映画最優秀作品賞受賞
1998年ヴェネチア映画祭、サンダンス映画祭公式上映作品

キャスト

Samantha Morton .... Iris
Claire Rushbrook .... Rose (Irisの姉・妊娠中)
Rita Tushingham .... IrisとRoseの母
Christine Tremarco .... Vron (Irisの友人)
Stuart Townsend .... Tom (映画館で知り合った行きずりの男)
Matthew Delamere .... Gary (Irisの恋人)
Mark Womack .... Frank (Roseの夫)
Clare Francis .... Elena(遺失物取扱所の同僚)

Irisの母を演じるのは、『ナック』 (1965), 『蜜の味』 (1961) のRita Tushingham。

参考資料とソフト

imdb.com

国内盤DVD

 

(1997年 イギリス 82分)


『アラベスク』Arabesque (1966)

監督:スタンリー・ドーネン・・・『シャレード』
脚本:Julian Mitchell/Stanley Price/Peter Stone(as Pierre Marton)
原作:Gordon Cotler (小説_The Cypher_)
撮影:Christopher Challis
音楽:ヘンリー・マンシーニ

Story

オックスフォードで教鞭を取るアメリカ人考古学者ポロック教授。象形文字の世界的権威である彼は暗号(Cypher)解読を依頼され、近々イギリスを公式訪問して条約を結ぶ予定にあるアラブの某国首相をめぐる陰謀があることに気づく。 その条約は英仏のタンカーを貿易に使わせてもらうと言う内容で、締結されれば海運王であるベシュラビには大打撃。ベシュラビ一味、そのボスの愛人と見られるエキゾティックなアラブの美女ヤスミン、そしてアリ将軍配下の秘密組織・・・どこまでが真実で、どこまでが嘘か。虚々実々の駆け引きの中で、ポロックは暗号が記された紙片の秘密に気づくが・・・。

グレゴリー・ペック&ソフィア・ローレンの、スタイリッシュなロマンティック・スパイ・サスペンス。

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オックスフォードの生活

主人公のポロックは、オックスフォード大学の教授。 ベシュラビの秘書スローンから暗号解読の依頼を受けた時「他の教授たちとの昼食会や、個人指導(チュートリアル)があるから」と言って断っている。「チュートリアル」というのは、学生が担当の指導教員の下について個別に指導される制度のこと。ちなみにケンブリッジではこれをケンブリッジでは「スーパーバイジング」と呼ぶ。

ポロックは大学のすぐ近くを流れる川にヤスミンを誘ってパンティング(長い棒を使ったボート漕ぎ)をするが、これはあまり慣れていない者には難しいため困ったことに。 ボートの上にはイギリスらしく、ピクニック・ハンパーが。

リージェント・パークに隣接する屋敷

ポロックが招かれた屋敷は実はヤスミンのもので、リージェントパークに隣接する豪華なもの。 のちにこの屋敷から飛び出してロンドン動物園の中に逃げ込むが、ロンドン動物園もこのリージェントパークの中にある。

動かない衛兵

うっかり落とし大事なものを衛兵に踏まれてしまった! バッキンガム宮殿やウィンザー城などにいる赤い制服に毛皮の帽子をかぶった近衛兵は、観光客が何を話しかけてもじっと動かずお役目を果たしている。 ポロックとヤスミンもなんとかじっとしている衛兵の足を動かそうと四苦八苦。「動いたらロンドン塔で首を切られるんだよ」

アスコット競馬場

アスコット競馬場は競馬を楽しむのと同時に、上流階級の社交場としての役割も果たす。 ヤスミンもファッショナブルな帽子をかぶって登場。 『マイ・フェア・レディ』(1964) でもイライザに上流階級のマナーが身についたかどうか試すためにアスコットに来ている。

アイルランド人は割引だ

身を隠すために偽名でホテルに泊まっているポロック。「ナイツブリッジのKelly's Hotelに"オマリー"という名で泊まっている。アイルランド人は割引になるんだ。」"ケリー"も"オマリー"もアイルランド人特有の姓。同郷人には特別に割引してくれるということなのだろう。

マザーグース

有名なマザーグースの前半部分が使われている。ネタバレになるのでご覧になった方だけ反転してお読みください>>[ポロックが解読を依頼された象形文字で書かれていた暗号の内容はこのマザーグースで、ポロックはおおいにがっかりさせられる]

Goosey, Goosey Gander.
Whither shall I wander?
Upstairs and downstairs,
And in my lady's chamber.

There I met an old man.
Who would not say his prayers.
I took him by the left leg.
And threw him down the stairs.

goose=雌ガチョウ、gander=雄ガチョウ。この歌の後半は、子供が「ガガンボ(英語でcrane fly、俗にdaddy-longlegs。足の長い蚊のような虫)」の足をもぎ取りながら放す時の歌だという。

参考資料:『マザー・グース』第一巻 谷川俊太郎・訳/平野敬一・監修/講談社文庫

衣装はクリスチャン・ディオール

ヤスミンが次々に着替える華麗な衣装、ずいぶん洒落ていると思ったらクレジットを見るとクリスチャン・ディオール提供とのこと。60年代ファッションを楽しみたい方にもお勧め。また、真夜中のモーターウェイ(高速道路)で薬を打たれたポロックが大混乱に陥る場面、鏡を効果的に使った演出など、映像もたいへんスタイリッシュ。

 

ロケ地

オックスフォード大学

ロンドン動物園(リージェント・パーク内)

アスコット競馬場

ウォータールー駅

トラファルガー広場

ヒースロー空港

Abertillery Viaduct, Gwent, Wales

Crumlin Viaduct, Crumlin, Gwent, Wales

参考:_On Location_ by Brian Pendreigh
Mainstream Publishing (16 October, 1995)

キャスト

Gregory Peck .... David Pollock(アメリカ人考古学者)
Sophia Loren .... Yasmin Azir(謎の美女・Beshraaviの愛人というが?)

Alan Badel .... Beshraavi (アラブの海運王)
John Merivale .... Sloane(Beshraaviの秘書)

Carl Duering .... Hassan Jena(アラブ某国首相)
Harold Kasket .... Mohammed Lufti (駐英大使)

Duncan Lamont .... Webster (刑事と称して登場・Yasminの仲間・・・?)
Kieron Moore .... Yussef (Yasminの彼氏だというが・・・?)

George Coulouris .... Ragheeb (Beshraavi一味に殺された教授)
Ernest Clark .... Beauchamp(Beshraaviに招かれていた銀行家)
Gordon Griffin .... Fanshaw (ポロックの教え子)

参考資料とソフト

imdb.com

 

(1966年 アメリカ 105分)


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